なぜ作った? 1万円のデカすぎ消しゴム、購入者に注目集まる

2022.12.18 07:45

「レーダーS-10000」(11000円)。「厄を消す」という意味で「厄除け目的」で購入するケースもあるとか

(写真6枚)

12月7日、兵庫県在住の高校生・あびかく(@cacdjp)さんがツイッター上で、「500いいねでこの消しゴム買います。流石に500は無理やろ(笑)」という文言を添え、規格外の大きさの消しゴムの画像を投稿。ツイートはあっという間に拡散され、500件どころか13.6万件の「いいね」を獲得してしまったそう。

この巨大消しゴムは、大阪に本社を構えるメーカー「シード」の商品「レーダーS-10000」(価格はなんと1万1000円!)。両手で抱えるほどのサイズ感はインパクト抜群だが、あびかくさんはなぜこの消しゴムを買おうと思ったのか、そもそもなんでこんな商品があるのだろうか、そしてどう使うのが正解なのか・・・。さまざまな疑問を解決すべく、投稿者と販売会社に話を訊いてみた。

■ 「どこで使う場面があるんだ!?」購入して驚き

もともと「文房具オタク」だったというあびかくさん。YouTubeで文房具に関する動画を探していた際、人気YouTuberの動画に今回の消しゴムが出てきたのを見かけたそう。

「文房具オタク以外にも、面白い消しゴムがあることを知ってほしい」と軽い気持ちで投稿したところ、まさかの反響が。後日、宣言通りに「レーダーS-10000」を購入し、実際に使ってみたあびかくさんは、「大きさと重さにびっくり。想像よりもずっしりしていますし、『どこで使う場面があるんだ!?』ってくらい大きかったです」と驚いたという。

自宅に届いた「レーダーS-10000」を持ってみたという、兵庫県在住の高校生・あびかく(@cacdjp)さん

■ 標準サイズの120倍・・・誰が何のために買うのか?

話題の中心となっている「レーダーS-10000」は、幅27.6cmで重さは約2kg、標準サイズである「S-100」のおよそ120倍という驚異の大きさだ。販売元である「シード」の担当者に話を訊いてみると、同商品は2005年から発売されており、意外と歴史があることが分かった。

実は、以前より大きめサイズの「S-JUMBO」や「S-1000」といった商品はあったとか。しかし「いけるところまで大きい消しゴム作ってみよう!」という意見があり、1万円相当の巨大消しゴム「S-10000」を開発した。

少し小さめサイズの「S-1000」も。「10000」と同じく、景品のひとつとして購入されることが多いそう

気になるのはどういった目的で購入する人がいるのかという点だが、子どもや文房具好きの友人へのプレゼント、ビンゴ大会の景品など、やはり「ジョークグッズ」として購入する人が多いようだ。また、あびかくさんのように文房具マニアがコレクション目的で購入するケースもあるんだとか。

同社でも今回の投稿を目にしていたそうで、「あれだけSNSで拡散されているのを見たのは初めて」と感謝しつつ、「近年ネット通販で文房具や雑貨を購入される方も多くいらっしゃいます。実用的な商品はもちろん、SNSで映えるような商品や、みなさまがあっと驚くような商品作りも目指していきたいと思っております」とコメントしている。

「レーダーS-10000」を手にし、「自分の文房具コレクションとして飾るか、テストに持っていって使えるか検証しようかなと思っています。学校の先生が許してくれるか心配です(笑)」と話すあびかくさん。検証結果が気になるところだ。

取材・文/つちだ四郎(シード)、Lmaga.jp編集部(あびかくさん)

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