舞いあがれ!第11週振りかえり・笑顔のフライト

2022.12.16 08:15

航空学校帯広分校にて、釧路空港から戻ってきた舞(福原遥)(C)NHK

(写真5枚)

飛行を終えた舞は、同期の水島(佐野弘樹)が退学となった一件からずっと心に引っかかっていた、大河内教官への疑問と向き合おうとする。不測の事態を乗り越えた舞を評価する大河内に、舞は以前「努力してもパイロットになれない学生がいる」という言葉は、大河内の本心なのかと尋ねる。

舞の問いかけに、大河内は「本心だ、パイロットの適性がない学生を落とすことも私の仕事だ」と答えながらも、審査でパイロットの適性がないと判断された水島に対して「パイロットの道が断たれても、彼の人生が終わったわけではない。大切なのは、彼がこれからどう生きるかだ。彼はまた、別の道を歩んでいける」と答える。

そして大河内は、「なぜパイロットになりたいのか思い出したか、目指すべきものはそこにあるはずだ」と答え、舞が審査や訓練にとらわれて大事なことを見失わないよう、そして原点に立ち返るように促すのだった。

大河内の真意を知った舞は、大河内教官の指導のもとで訓練を続けることを改めて決意する。舞からその決心を告げられた柏木は、舞の言葉を受け入れ、チームで協力しながら最終審査に向けての訓練を積み重ねていく。

中澤(濱正悟)と話をする倫子(山崎紘菜)(C)NHK

しかし、最終審査が目前でありながら、同期の中澤(濱正悟)が訓練に集中できていない。妻・美幸から送られてきた離婚届と家庭の問題に苦悩していたのだ。舞たちの最終審査まであと5日。心配した舞と倫子(山崎紘菜)が中澤のもとに行こうとすると、中澤は妻から送られてきた離婚届に署名して、提出しようと外出するところだった。

舞と倫子は、離婚届を出す前に話をしようと中澤を引き止め、中澤と同室の吉田(醍醐虎汰朗)も加えて4人で話すことになる。会話のなかで、中澤の「男は仕事に励み、女は家庭を支えるべき」という考え方を受け、これまで男性社会で悔しい思いを重ねてきた倫子は「男も女も関係なく自分の人生は自分で決めるべきだ」と反論。妻の気持ちに目を背けていたことを倫子から指摘された中澤は手紙を出し、後日夫婦で話し合うことになる。

一方、舞は大学時代の先輩・鶴田(足立英)と刈谷(高杉真宙)から電話をもらい、人力飛行機サークル「なにわバードマン」での経験をきっかけにパイロットを志した頃の気持ちを思い出していた。刈谷の「今でも岩倉は俺たちのパイロットやけん。なにわバードマンの魂、忘れちゃいかんよ」という激励に、舞は仲間たちと協力して空を飛ぶ楽しさを思い出し、初心を取り戻すのだった。

いよいよ、舞たちは帯広分校での最終審査を迎える。最終審査は3日間でおこなわれ、初日は教官の質問に口頭で答える口述審査、2日目は実際に飛行してその熟練度をはかるエアワークの審査。そして最終日は、帯広空港を起点に各空港を巡る野外飛行をおこなう野外航法に臨む。舞たちは成長した姿を見せながら、試験をひとつひとつ乗り越えていく。

そうして最終審査を乗り越えた舞たちは、それぞれ夢に向かって目指すべきものを掴むのだった。そして、最終審査を無事に通過した舞は、告白の返事を保留していた柏木からデートに誘われて・・・。

本作は、空を飛ぶことに魅入られたヒロインが、飛行機への情熱を燃やす仲間たちと夢を叶えていく、挫折と再生の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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