舞いあがれ!第12週振りかえり・翼を休める島

2022.12.23 08:15

才津家・縁側にて、朝陽の様子を見る舞(福原遥)(C)NHK

(写真5枚)

リーマンショックの影響が岩倉家に影を落とすなかで、長崎・五島列島に暮らす舞の祖母・祥子(高畑淳子)から、足をくじいて怪我をしたという連絡が届く。知らせを受け、舞はめぐみから祥子の手伝いを頼まれる。雪乃によると、日本各地を旅する舞の幼なじみ・貴司(赤楚衛二)も、ちょうど五島で住み込みで働いているのだという。舞は4年ぶりに五島を訪れ、祥子と久しぶりに再会する。

ほどなくして祥子の家には、役場が始めた五島への移住体験の試みで、東京からやってきた一組の親子が訪れる。役場に勤める信吾(鈴木浩介)たちは、いずれ五島で子どもたちの受け入れをしたいと考えており、まずはそのお試しとして今回の移住体験から取り組みはじめたのだ。祥子の家に滞在するのは、小学生の息子・森重朝陽(又野暁仁)と、その母・美知留(辻本みず希)だ。

才津家・客間にて、美知留と話をする舞(福原遥)(C)NHK

朝陽に優しく接する舞たちだが、朝陽は気難しい態度を取り部屋から飛び出してしまう。朝陽の態度に困惑する舞と祥子だったが、朝陽が都会の学校に馴染めず、現在の環境を変えようと決意した美知留に連れられて五島に来たのだという経緯を知る。五島の小学校への登校初日、学校に行きたくないとしぶる朝陽と困り果てる美知留の姿に、祥子と信吾は温かく声をかけながら森重親子に寄り添っていく。

一方で舞は、縁側でひたすら南天の実を並べる朝陽を見守りながら、飛行機を操縦するイメージトレーニングを続けていた。すると、朝陽が舞の唱える操作手順を暗唱しはじめ、舞は感嘆する。

美知留によると、興味を持ったこと意欲的ですぐに覚えるのだが、興味の幅が狭く、親としては図鑑を読む時間の10分の1でいいから友達と遊んで欲しい気持ちも抱いているのだという。そんな美知留に、舞は小学生の頃に療養のために五島で過ごした時の経験を語る。朝陽の姿を見ていた舞は、少しだけ小さいころの自分を思い出していたのだった。

貴司からこれまでの旅の話を聞く舞と祥子。左から、岩倉舞(福原遥)、才津祥子(高畑淳子)、梅津貴司(赤楚衛二)(C)NHK

朝陽たちと滞在する舞は、仕事の休みを利用して祥子の家に泊まりにきた、幼なじみの貴司と再会する。舞と貴司は、祥子も交えて、互いの近況を報告しあう。そこで舞は、今は朝陽と仲良くなりたいのだと貴司に伝える。

舞は、幼少期の自分の経験から、自分の気持ちをうまく伝えられないことが辛いのではないかと朝陽を気にかけていた。その辛さは貴司にも共感するものがあり、周りにあわせなくていい、ありのままの自分で堂々と生きたらよい、という祥子からの励ましで心が軽くなったことを振りかえる。

舞は朝陽と関わっていくうちに、朝陽が星が好きなこと、黙々と並べていた南天の実も星座だったことに気づく。舞は、好きなことを活き活きとした表情で語る朝陽を、貴司とともに穏やかに見守るのだった。しかし、明るく振る舞う舞自身も、本当は就職が延期になったことに焦りと不安を抱えていた。舞を気遣う貴司の言葉を受け、舞は忙しそうな恋人の柏木にも打ち明けられなかった、心の内を祥子に語り・・・。

本作は、東大阪と五島列島という2つの故郷を持つヒロインが、空を飛ぶ夢を叶えるべく奮闘する挫折と再生の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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