250種の駅弁がそろう名物催事、幻の三陸名物が実演販売で復活

2023.1.4 12:15

【実演】岩手県 宮古「 魚元/新杵屋」いちご弁当(1人前)2350円 (各日販売予定数200)

(写真17枚)

全国から約250種の駅弁が集結する催事『阪神の有名駅弁とうまいもんまつり』が、百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区)で1月24日から開催される。

地元でしか味わえない出来たての名物弁当などが数多くそろい、今年で23回目を迎える名物催事。今回は復刻版などの鉄道開業150周年記念の弁当が充実し、タコ壺を模した陶器が人気の兵庫「淡路屋」の「ひっぱりだこ飯」(1200円~)は、歴代コラボ商品を含む10種以上が販売される。

注目は2022年9月23日に運行が開始された「JR九州」の観光列車「ふたつ星4047」の特製弁当。有明海の海苔や佐賀牛をふんだんに使用した「カイロ堂」による「特製ふたつ星弁当」(2800円)、「ふたつ星一段重弁当」(1998円)は、普段は予約制&車内だけで販売されるレアな逸品だ。

さらに、東日本大震災により店舗が失われ、販売ができなくなっていた三陸の名物駅弁の復活企画も。アワビとウニのそぼろ煮を堪能できる「いちご弁当」(2350円)は岩手「宮古駅」で約20年間愛され、今回は「牛肉どまん中」弁当が有名な駅弁店「新杵屋」が元祖「魚元」の味を受け継いだという。

ほかにも、前回1番人気だった1901年創業の広島「うえの」の「あなご飯」(2430円)は、催事での実演販売は同百貨店のみ。特製だれで重ね焼きした穴子を、穴子の骨のだしで炊いたご飯に敷き詰めた「宮島口駅」の名物駅弁で、各日800個(予定)の限定販売となる。

催事担当の大田バイヤーは、「新幹線や航空需要増など移動手段の高速化にともない、車中で弁当を食べる習慣が薄れ、駅弁調整元さんの売上高の減少が続いています」と駅弁業界を取り巻く厳しい現状に触れ、「駅弁を百貨店で購入して家庭や職場で食べていただくという新たな需要を喚起し、業界全体の活性化につながるよう応援したい」と意気込む。

22店舗による実演販売もおこなわれ、場所は「阪神梅田本店」8階催事場。期間は1月24〜30日まで。30種の弁当は同百貨店の「WEB予約駅弁」サイトで事前に予約が可能(1月16日まで、限定予定数になり次第終了)。

取材・文/塩屋薫

『阪神の有名駅弁とうまいもんまつり』

期間:1月24日(火)~30日(月)
時間:10:00~20:00 ※最終日は~17:00
場所:阪神梅田本店8階催事場(大阪市北区梅田1-13-13)

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