佐々木蔵之介「逃げたらあかん」、舞台に立ち続ける男の今

2023.1.7 08:00

舞台『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』で主演をつとめる俳優の佐々木蔵之介

(写真7枚)

■ 「この年になると、もう多くは望まない」

──舞台初日は、偶然にも映画『嘘八百 なにわ夢の陣』の公開日でもあります。

中井貴一さんが古美術商、僕が陶芸家のコンビで、今回は豊臣秀吉が持っていたと言われる「鳳凰」という器をめぐるお話になります。大阪城のなかでも、ロケをさせてもらったんですよ。(大阪公演のある)「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)も大阪城を背負ってるし、舞台も映画も初日が一緒だとは、これぞご縁だなと思います。

地元・京都では観光大使もつとめる佐々木蔵之介

──すぐに聖地巡礼ができますし。

そう、そこなんです。だからぜひとも、両方観てほしい(笑)。僕は大河ドラマの『麒麟がくる』(2020年)でも豊臣秀吉をさせていただいたし、実家も豊臣秀吉の「聚楽第」の跡地に位置していて、「聚楽第」という酒も作っているから、本当に豊臣秀吉とは、なにかとご縁がありますね。

──改めて、今回の舞台の見どころなどを。

あまり日本では観られないような、ちょっと不思議な笑いなんですけど、関西のお客さまには楽しんでもらえる喜劇だと思います。あと、舞台の中盤でガラッと世界が変わるんですが、プルカレーテさんはそこで出てくる豚について「最後はみんな、丸焼きの豚でお祝いする。全部これだ。人間とはそういうものだ」と言ってまして・・・。

──ちょっとなにをおっしゃってるのか(笑)。

だから「豚から湯気を出してほしい」と言い出したり、(調理前に)袋に入れて引っ張られている豚の足の動きにこだわって、何回もその部分ばっかり稽古したりして・・・面白かったなあ。豚は注目ですよ(笑)。

舞台『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』の特殊性について話す佐々木蔵之介

──その話を聞かなければ、絶対注目することはなかったですね。あとこの時期なので、2023年の抱負もお聞かせいただければ。

えー・・・健康で、おいしいお酒が呑めたらいいな、ぐらいです(笑)。この年になると、もう多くは望まないですよ。

舞台『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』は、1月6日〜1月9日に「森ノ宮ピロティホール」にて上演。チケットは1万500円で、当日券の販売もあり。詳細は公式サイトにて。

『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』

大阪公演
会場:森ノ宮ピロティホール(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
期間:1/6(金)~/1/9(月・祝)
料金:1万500円

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