生田絵梨花「私自身のイメージを、はみ出していけたらいいな」

2023.1.29 08:45

ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』で主演をつとめる生田絵梨花

(写真6枚)

■ 「久々に舞台を観たとき、涙が出てきちゃって」

──以前、私がニューヨークいたときに、同作は「観たい、観よう、でもまだ上演するだろうし、後でいいや」と、思っているうちに幕を閉じてしまった作品だったんです。きっと本国での閉幕に心を痛める人はたくさんいることだと思います。でも今回はそれが日本に来るわけだから、きっと日本のエンタメ界にとっては大きな意味となるはず。

私も久々に舞台を観たとき、舞台の世界が回り出したと思うとむちゃくちゃ涙が出てきちゃって。舞台は五感すべてを使うじゃないですか、そのときに錆びてた感覚が色々出てきましたね。

本当に必要な心の栄養素だなと思ったし、それを自分も作品の一部となって届けられるように、ずっと続けていきたいということを再認識しました。

2023年はブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』のほかミュージカル『ジプシー』にも出演する生田絵梨花

──素敵なエピソードをシェアしてくださいました。生田さんは特に近年、舞台にたくさん出られていて、自身が感じる「舞台への魅力」はさまざまなところで語られているかと思いますが、改めて聞いてみたいです。

やっぱり五感をこんなにフルに稼働することは、なかなかないと思うんです。ステージ上の人も生身の人間だし、お客さんもリアルタイムに起こっている事件を目撃したり、その世界に入り込むという体験ができる。これは劇場という空間ならではだなって。その「生」が醍醐味というか、魅力のひとつかなと思いますね。

ライブパフォーマンスである「舞台」の特殊性について語る生田絵梨花

──今回の作品にはガールズパワーにシスターフッドをはじめ、さまざまなメッセージが散りばめられていますが、1番伝えたいメッセージは?

決して1人じゃない、ということですかね。この作品の重要なところは、それぞれ違う環境いる他人同士が認めあって、どう共存していくかというのが要。今回ケイディをやるにあたって、1人で挑もうとはしていません。みんなから貰ったり、受け取るほうが大きなエネルギーなので、それが作品のメッセージになると感じています。

──なるほど。それこそ2021年の末にアイドルを終えられてちょうど1年、これからどんどん歩んでいかれる生田さんとも重なる部分があるのではないでしょうか?

そうですね、私結構自分を閉じちゃう人間なんですよね。怖くて。自分の居心地の良い人間とだけ一緒にいちゃうタイプなので、この作品をきっかけにケイディとしても自分自身としても開きながら、交流しながら成長していけたらなと思っていますね。

グループで10年間活動してきたので、なんとなくそのグループのカラーだったり、私自身のカラーだったりイメージしていただくものがあると思うんですけど、それをいい意味で、はみ出していけたらいいなと。

「この作品を観て『身近だ』と捉えてくれたらうれしい」と話す生田絵梨花

──「こうなりたい」とかはあるんですか?

全然ないんですよ、理想像とかがなくて。なんならいつも違う印象でいられたほうがおもしろいし、いいなって思っているので、しばらくはあんまり枠とかを決めずにいけたらと思っています。

ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』は東京を皮切りに、福岡、大阪を巡回。大阪公演は2月23〜27日に「森ノ宮ピロティホール』(大阪市中央区)にて上演され、チケットは1万3500円。現在販売中。

ブロードウェイミュージカル『MEAN GIRLS』

会場:森ノ宮ピロティホール(大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5)
期間:2/23(木・祝)~2/27(月)
料金:指定席1万3500円、指定席 U22割チケット8500円

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