福士加代子さん、解説は「自然体、叩かれることを恐れずに」

2023.1.22 18:30

『第42回 大阪国際女子マラソン』の見どころについて語る福士加代子さん(1月22日・大阪市内)

(写真3枚)

『第42回 大阪国際女子マラソン』(1月29日)でテレビ中継の解説をつとめる、オリンピック4大会連続出場の福士加代子さんが1月22日、大阪市内で会見を実施。大会の見どころや意気込みを語った。

今大会の見どころについて、福士さんは「2時間20分台の外国人選手がいらっしゃるので、その選手たちが自己ベストを狙ってくるとなると、19分台のレースが見えると思います。そこに、自己ベストが上位の安藤友香選手(ワコール)や佐藤早也伽選手(積水化学)、上杉真穂選手(スターツ)などがどういう形で絡んでくるのかという点が見どころです」とコメント。

「ペースメーカーが外れ、30kmを過ぎてからのレース展開が見もの。自ら仕掛ける選手と、誰かについていく選手で、レースの組み立て方は違うと思います。選手は、その前後で何かが起こるのではないかと思っていますし、ひとつのきっかけになるはずです」と予想した。

福士さんが無敵を誇ったトラック競技からマラソン転向したのが2008年の同大会。当時は、招待参加選手らとは別に、異例の単独記者会見が開かれるなど、日本中が福士さんの「初マラソン初優勝」を信じて疑わない雰囲気だったが、大会記録に匹敵するスピードで30km付近まで独走したものの、突如ペースダウン。ゴール付近では意識朦朧となって何度も転倒するなど、マラソンの恐ろしさを知った大会でもあった。

その後、同大会では2度の優勝(2013年、2016年)果たした福士さん。引退レースに選んだ舞台も、同時スタートとなる『大阪ハーフマラソン』で、ゴール後には増田明美さん、有森裕子さん、高橋尚子さん、千葉真子さん、野口みずきさんといった歴代のレジェンドランナーが花束を手渡しする、壮大な引退セレモニーがおこなわれた、まさに思い出の地でもある。

「私にとって『大阪国際女子マラソン』は、マラソンへの挑戦を始め、終えた場所です。苦い、痛い、面白い、楽しい、全部の感情を経験しました。最初からマラソンを走ろうと思っていたわけではないので・・・、まんまとハマってしまいました(笑)」と振りかえった福士さん。

現役時代、屈託のない明るい笑顔とあっけらかんとした言動でメディアをにぎわし、付けられた愛称は「みちのくの爆走娘」。同大会での解説に福士さんは、「解説は一度経験したくらいで、あまり実感がありません。いち視聴者のように、普通にテレビを見ている感覚でした(笑)。今回は、渋井(陽子)さんや高橋さんにいろいろと聞きながら、私は見たまんまのことを自然体で話せればと思います。叩かれることを恐れずにいきたいと思います(笑)!」と、変わらぬ福士節を約束した。

『第42回 大阪国際女子マラソン』は、1月29日・正午からカンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送される。

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