「36年間ありがとう」神戸キッズに愛されたランドマーク、閉館

2023.1.26 07:15

移転のため閉館した、神戸・ハーバーランドの大型児童センター「こべっこランド」(神戸市中央区)

(写真5枚)

神戸・ハーバーランドの大型児童センター「こべっこランド」(神戸市中央区)が、1月22日に移転のため閉館した。最終日には『お別れイベント』が開催され、「36年間、ありがとうございました!」と書かれた横断幕で入り口に封がされると、イベントに集まっていた子どもたちが口々に「さようなら!」と声を上げた。

同施設は、昭和62年(1987年)に開設。体を動かして遊ぶことができる「プレイルーム」、ドラムやマリンバまである「音楽スタジオ」、工作を教えてもらえる「造形スタジオ」、「図書コーナー」などがあるほか、さまざまなイベントも開催。

ハーバーランドの商業施設とセットで訪れることができる便利な立地も人気で、未就学児や小学校低学年をメインに、神戸市内外から多くの子どもが訪れた。SNSには「めちゃめちゃお世話になりました!無くなる訳ではなくてもなんだか寂しい・・・」などと、思い出の場所の閉館に寂しさを滲ませるコメントが寄せられている。

最終日に「造形スタジオ」で工作「カーモのサンバイザー」を妹とつくっていた男の子は、「よくきていた。工作が好き」と話し、「新しいこべっこランドは、船の形になるんやろ?」と新施設を楽しみにしている様子。

「36年間、ありがとうございました!」と横断幕が掲げられ、別れを告げる子どもたち

こべっこランド運営部の西嶋理絵さんは、「愛着を持ってくださって、ここがすごく良かったとみなさん言ってくださるので、ありがたいと思っています。新しい施設の問い合わせもたくさんいただいているので、『新こべっこランド』に期待してくださっていることも感じています」と話した。

閉館20分前からは、現役保育士あそびうたユニット「かば☆うま」による路上ライブがおこなわれ、こべっこランドキャラクターの「カーモくん」や職員たちも、子どもたちと一緒に歌ったり踊ったりして盛り上がった。イベントは職員の「ありがとうございました」の挨拶で終了し、閉館を迎えた。

プレイルームで遊ぶ子どもたち

和田岬(神戸市兵庫区)に移転する新「こべっこランド」は、2月11日オープン。新施設は、回遊できる開放的な3フロアになり、面積も広くなる。工作や音楽、図書ルームも作られる予定で、館内だけでなく屋外にも遊具が設置される。

取材・文・写真/太田浩子

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