阪神百貨店で「駅弁催事」スタート、小走りで目星の品購入する客も

2023.1.25 06:30

売り場はたくさんの客で賑わった。客層は50代〜70代が多めか

(写真13枚)

今年で23回目を迎える、百貨店「阪神梅田本店」(大阪市北区)の催事『阪神の有名駅弁とうまいもんまつり』が、1月24日よりスタート。全国各地の駅弁を求め、初日から多くの人で賑わった。

地元でしか味わえない名物弁当が数多くそろい、2001年より続く同百貨店の名物催事。北は北海道、南は九州まで、約250種の駅弁が並び、当初は2店舗だったという実演販売も今年は22店舗となり、ここではできたての弁当を購入することができる。

オープン時より多数の客が押し寄せ、なかには小走りでお目当ての品に向かっていく人も。賑わいをみせるなか、特に長蛇の列を作っていたのは、1901年創業の広島「うえの」の「あなご飯」(2430円)。2014年より同催事に参加、2017年より実演をメインに販売し、ファンも多い弁当だ。

前年も同催事内で1番人気だったという「あなご飯」は、特製だれで重ね焼きした香ばしい穴子がたっぷりと乗った広島県・宮島口駅の名物駅弁で、各日800個(予定)の限定販売となる。同商品購入には整理券が必要となっており、各日朝10時より地下1階東エレべーター前にて配布される(1人5個まで)。

左から「いちご弁当」(2350円・各日200個予定)「あなご飯」(2430円・各日800個予定)

また、2011年の東日本大震災の影響で、販売休止を余儀なくされた割烹料理屋「魚元」の「いちご弁当」(2350円)が同催事で復活。アワビとともに汁煮した「いちご煮」のウニをフレーク状にしご飯の上に敷き詰めた上にアワビを乗せた、岩手県・宮古駅で20年に渡って愛された一品だ。売場には「魚元」の女将・張間重子さんがかけつけ、「お声がかかって感激です」を笑顔を見せた。

そのほか、2022年9月23日に運行が開始された「JR九州」の観光列車「ふたつ星4047」で普段は予約制&車内だけで販売されるレアものも。催事場奥のテラス部分には「ふたつ星4047」の列車装飾が施され、旅気分を味わいながら駅弁をいただける。

催事担当の大田勝彦さんは、「その地の伝統の調理法が施され、日本の昔からある文化『駅弁』ですが、新幹線など移動手段の高速化などからその習慣が薄れてきています。そこでもう一度、こういった催しから各地方の『駅弁』の魅力を改めて感じ、本当に微力ですが(駅弁を制作する)各企業さんのお力添えになれたらと」と語る。

23年前、「駅弁を食べながら、親子3世代で会話をする場を」という思いからスタートしている同催事。海鮮などを豪快につかった高価なものから、人気キャラ『アンパンマン』や『星のカービィ』などの小ぶりな弁当まで、幅広い世代に向けたラインアップで揃う。場所は「阪神梅田本店」8階催事場、期間は1月24〜30日まで(最終日は夕方5時まで)。

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