豊川悦司、令和版・梅安を演じるも「僕は下ばっかり向いてる」

2023.2.4 20:30

主演映画『仕掛人・藤枝梅安』の舞台挨拶に登壇した俳優・豊川悦司(2月4日・大阪市内)

(写真2枚)

映画『仕掛人・藤枝梅安』の舞台挨拶が2月4日、大阪市内の映画館でおこなわれ、主演の豊川悦司と共演の田山涼成、そして、メガホンをとった河毛俊作監督が登壇した。

大阪・八尾市出身の豊川は、「大阪はやっぱりあったかいですね。僕、ホームなんで気が楽です(笑)。今日はご覧になった後(の舞台挨拶)ということで、緊張しながら会場に入ってきたんですけど、(みなさんの)お顔を拝見するとたぶん大丈夫だったんじゃないかな」と挨拶。

昼間は腕のいい鍼医者、夜は裏家業仕掛け人という藤枝梅安は、これまで緒形拳や渡辺謙、萬屋錦之介らが演じてきた名キャラクター。その魅力について訊かれた豊川は、「自分が抱えている矛盾に対して、きちっと向き合おうとしている。そこが男らしいな、と。目を背けずに向き合おうとしているところが好き。僕は下ばっかり向いてます」と苦笑いした。

原作は、今年生誕100周年を迎える時代小説の大家・池波正太郎。河毛監督は、「ダークヒーローとして梅安を見たとき、梅安も(相棒の)彦次郎も正義の人だって顔を絶対にしない。自分も同じような死に方をしていくんだろうなって苦いモノを抱えつつ、それでも自分の行為でわずかながらでも誰かが救われたらいいと。すごく謙虚。そういうところに池波先生の哲学があって、それを意識して作った」と語った。

2月3日に公開された同映画は、豊川のほか、片岡愛之助、菅野美穂、柳葉敏郎、天海祐希らが出演。また、4月7日には『仕掛人・藤枝梅安2』(ゲスト:椎名桔平、佐藤浩市)も控えている。

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