背徳感味わう「便座カバー」が登場、大阪製品×学生のアイデア

2023.2.9 09:00

左から、「関西外国語大学」の岡杏里紗さん、山本航也さん(「サンワード」ブースにて)

(写真8枚)

「大阪製ブランド」と「関西外国語大学」、「桃山学院教育大学」がコラボしたイベント『学生EXPO 2023 OSAKAええモン』が2月8日、百貨店「大阪高島屋」(大阪市中央区)でスタート。コラボ商品の販売や学生によるワークショップなどが楽しめる。

■ 素肌で座っていいの…? 電車のシートが家のトイレに

大阪の縫製メーカー「サンワード」のブースでは、神戸市交通局の座席シート生地を再利用したトイレの便座カバー(2420円)が登場。「関西外国語大学」の学生が考案した、電車のシートに素肌で座るという背徳感が味わえるユニークな商品となっている。

そのほか、取っ手の長さが変えられる直径16cmの子ども用フライパン(藤田金属)や、レールになった積み木を組み合わせてビー玉を転がすおもちゃ(大徳木管工業)など、個性豊かな大阪製品が全7社から集結。

土・日曜にはワークショップがおこなわれ、変形させて遊ぶゴム製の知育玩具のレクチャー(11日)やお香体験(12日)を実施。さらに土日限定で、大阪府公式マスコットキャラクターの「もずやん」がやってくるという。

レールになった積み木を好きなように組み合わせてビー玉を転がして遊ぶおもちゃ「coconos(R)」

■ 「もっと責任感を」学生と社会人のギャップをなくすために

またこの取り組みには、昨今問題視されている新卒の早期離職を防ぐ狙いが込められており、授業の一環ながらビジネスマナーや企画の出し方なども企業側から指導。

大阪産業局の加藤冬華さんは、「コラボとはいえ簡単にアイデアが通るわけでなく、学生の段階からリアルな社会の厳しさを体験することでギャップをなくしていきたい」と話す。また一方で、「企業が持っている課題を、学生のアイデアで解決していきたい」と期待を込める。

参加した学生は、「甘い部分があったので、もっと責任感を持とうと思った」「企画が通ったときの達成感を味わえた」「自分の考えの足りないところを教えてもらえた」「働くってこういうことなんだ」と、勉強になったようだ。

学生は売り場の接客にも参加。期間は2月14日まで、営業時間は朝10時〜夜8時(最終日は夕方6時まで)。同百貨店6階「ローズパティオ」「POP UP STATION」にて。

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