舞いあがれ!第19週振りかえり・告白

2023.2.10 08:15

悠人(横山裕)の背をさする舞(福原遥)とめぐみ(永作博美)(C)NHK

(写真5枚)

悠人は実家に戻ったものの、舞とめぐみに対して頑なな態度を取り続ける。今回の件は、投資が上手くいかず追い込まれてしまったことからインサイダー情報に手をつけてしまったのだといい、挫折と後悔に苛まれる悠人は「全て自分の責任だ」と一人抱え込んでいた。

そんな悠人に、舞は亡き父・浩太(高橋克典)が遺したノートを手渡す。実家に帰るたび、考え方や価値観の違いから言い争いになっていた悠人と浩太。しかし、浩太が残していたノートには、「悠人には投資の才能があるのやろ。その才能を伸ばしてきたんやな」と、悠人を誇りに思い、そして息子を理解したいと願う言葉が綴られていた。

これまで知らなかった浩太の心の内を目にし、悠人は「信用も仕事も、おやじと話す機会も失ってしまった」と後悔の涙を流す。泣き崩れる悠人に、めぐみは「取り戻せるものもある」と優しく背中をさすり、「しっかり罪つぐなって、仕事も信用もちょっとずつ取り戻したらええねん」と言葉をかけるのだった。

悠人(横山裕)にある気持ちを伝える舞(福原遥)(C)NHK

その晩、舞たちは久しぶりに家族で食卓を囲む。浩太との思い出の味であるカレーを食べる悠人は、父との懐かしい思い出を語った後、明日東京に戻り警察に出頭することに決めたと伝える。翌日、悠人はお世話になった佳晴と久留美の親子たちにも感謝を告げ、東京へと戻るのだった。

それから半年後の2014年6月。悠人は裁判に臨み、懲役3年の執行猶予5年の判決を受ける。罰金などの巨額の負債は抱えたものの、裁判を終えてやっと再出発できる気がすると悠人は語り、これから何をするかはゆっくり考えるという。

そして舞のもとには、長崎・五島列島に暮らす祖母・祥子(高畑淳子)から電話がかかってくる。大阪の百貨店で催される物産展に参加するため、舞と親交のある慎吾(鈴木浩介)やさくら(長濱ねる)、そして一太(若林源太)や豪(哀川翔)が大阪に向かうことになる。

古本屋「デラシネ」を訪れる秋月史子(八木莉可子)(C)NHK

古本屋「デラシネ」で過ごす舞と貴司が物産展に行く約束を交わしていると、そこへ秋月史子(八木莉可子)という女性が現れる。貴司の詠む短歌が大好きだという史子は、貴司に持ち込んだ自作の短歌を読んでもらい、意見をもらえないかと頼む。

舞が代わりに店番を務める間、史子の短歌を読む貴司。読み終わった貴司が感想と「ええ歌読ませてもろてありがとうございました」と感謝を伝えると、史子は涙を流して喜ぶ。今まで自分1人で作ってきた短歌を人に見せる覚悟や、自分の命ともいえる短歌を否定されてしまったらと怖かったと、史子は涙ながらに語る。

そして史子は、「梅津先生、また新しい短歌ができたら、読んでいただけますか?」と伝えて「デラシネ」を後にする。しかしその去り際、舞は史子から「奥様ですか?」と尋ねられる。驚く舞が「違います」と返答すると、史子は「よかった」と言葉を残して立ち去り・・・。

本作は、空を飛ぶことに憧れるヒロインが、飛行機への情熱を燃やす仲間たちと夢を叶えていく、挫折と再生の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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