「くじらの自販機」が大阪に出現、さしみや竜田揚げなどを販売

2023.2.18 12:00

くじらの食品が買える自動販売機「くじらストア」

(写真13枚)

くじらの食品が買える自動販売機コーナー「くじらストア」が2月16日、「大阪駅前第2ビル」(大阪市北区)に誕生。刺身や惣菜、缶詰などが販売されている。

高タンパク質・低脂肪・低カロリーで、美容や健康に良いとされ、サプリメントや石けん、化粧品の原料にもなっているくじら。広報担当の吉村清和さんは、「魚と同じく不飽和脂肪酸を含む身体に良い油だったり、牛のように鉄分が豊富だったり。味や食感、栄養素など(哺乳類だが)魚と肉の良いところを持っているのに低カロリーなんです」と説明する。

今回登場した「くじらストア」には、冷凍と常温の自動販売機がスタンバイ。冷凍には、熟成させた「赤身」や霜降りでとろける「尾の身」(各3000円)、コリコリとした「本皮スライス」(2000円)といった生モノのほか、「竜田揚げ」や「ベーコン切り落とし」(各1000円)などの惣菜系も入っている。

解凍後、刺身としてそのままいただく「尾の身」(3000円)は霜降りでとろける食感

一方、常温の販売機には「くじらカレー」(2000円)や「くじラー油」(1000円)、「鯨缶詰セット」(1000円〜)などが登場。価格は1000〜3000円で自販機としては高価だが、関東では補充が間に合わないほどの売れ行きだという。ちなみに一番人気は3000円の赤身なんだとか。

今回の自動販売機設置について、「スーパーにもあまりなく、20〜30代は食べたことがない人も多いので、もっと身近に感じてもらいたい」と吉村さん。

また、くじらは1日当たり体重の約4%の量のエサを食べ、1年間のエサの量が人類の年間漁獲量3〜6倍に達すると言われている。それにはサンマやイカなど多くの水産資源が含まれており、海洋生態系のバランスを崩すいう問題も。環境保全のためにも、「くじらストア」を入り口にまずは認知度を上げ、くじらのおいしさを広げていきたいという。

そして今回、記者(30歳)は人生初のくじらを実食。生の赤身は若干の生臭さを感じたものの、生姜やにんにく、醤油と合わせて食べてみるととろける食感でおいしくいただけた。「くじらストア」は24時間利用可能。 「大阪駅前第2ビル」1階にて。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本