朝ドラ・本歌取りに込めた貴司の思い、SNS驚き「壮大な伏線」

2023.2.16 19:50

貴司(赤楚衛二)に告白する史子(八木莉可子)(C)NHK

(写真5枚)

ものづくりの街・東大阪で生まれ育ったヒロインが何度も挑戦を繰り返し、成長していく連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK朝ドラ)。2月16日放送の第95回では、貴司のファン・秋月が貴司に思いを告げるシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

母・めぐみ(永作博美)からこのところ落ち込んでいたことを指摘された舞(福原遥)。その原因が貴司(赤楚衛二)への思いだと見抜いためぐみは、「もうちょっと、わがままになったら」と、自分の気持ちを正直に出すよう舞の背中を押す。

貴司に会いに「デラシネ」に向かった舞は、途中で秋月(八木莉可子)と会い、告白することを告げられる。しかし、舞への宣言通り貴司に思いを告げるも断られてしまう秋月。「舞さんのことが好きやから?」と断った理由を問われた貴司は、黙り込んでしまうのだった。

今回の放送では、貴司がこれまで詠んだ300首のなかで1首だけ、歌人・狭野茅上娘子の和歌を本歌取りした「恋」の短歌を詠んでいたことが、秋月と編集者・リュー北條(川島潤哉)のやりとりで明らかになった。

貴司の手がける唯一の恋の歌が、かつて舞へと贈った短歌「君が行く 新たな道を 照らすよう 千億の星に 頼んでおいた」だったことが判明し、SNSでは「ほ、本歌取りがこんなところで回収されるのか・・・!」「作者の想いを濃縮して忍ばせるこんな方法があるとは」「美しい伏線に胸がいっぱいになった」「それに気づいたのが秋月さんってのが切ないな」など、驚きの声が続出した。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。2月17日放送の第96回では、工場「IWAKURA」のベテラン従業員・笠巻(古舘寛治)が引退しようとしていることが分かる。

文/つちだ四郎

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