大阪でGOMA展、事故後に見た世界を表現「いつか体験する」

2023.3.6 09:15

「人種・年齢を問わず同じ経験をした人は『ひかり』の話をする人が多い」と語るGOMA(心斎橋パルコにて)

(写真12枚)

事故をきっかけにアーティストとしての活動に目覚めたミュージシャン・GOMAによる展覧会『GOMA EXHIBITION「ひかりの地図」』が、「心斎橋パルコ」(大阪市中央区)にて3月4日からスタート。在廊したGOMAが同展に込めた思いを語った。

オーストラリア先住民の伝統楽器・ディジュリドゥの奏者として活躍するなか、2009年に交通事故に遭遇したGOMA。事故から生還した直後に始めた点描画が高い評価を受け、国内外で個展を開くなど精力的に活動している。

事故をきっかけに、GOMAが体験するようになった「意識が体から離れていく瞬間」がテーマの同展。GOMAが見た景色を「旅立ち」から「帰還」まで4つの段階に分けて展示しており、意識を手放し、やがて覚醒するまでの過程を追体験できるようになっている。

GOMAが触れた「ひかり」を追体験する約40点の作品

事故後、意識を失っては目覚めるという体験を何十回と繰り返すうちに同じ光景を見ていることに気づき、「ひかりのゲートの世界がある」と確信するようになったというGOMA。

「みんな、いつか体験する世界だと思うんです。それは何年後かもしれないし、今日の帰り道かもしれない。もし不慮の事故に遭って向こうの世界に連れて行かれたとしても、この『ひかり』を地図として見ておけば戻ってこられるかもしれません。何かあったときのために、見ておいてほしいなと思います」と、同展に込めたメッセージを語った。

会場ではGOMA自身が手掛けた音楽が流れ、より作品の世界に浸れるような映像も投影される。また、2022年9月の東京・渋谷での開催に続く同展では、今年に入って生まれた新たな作品も加わり、約40点が展示・販売される。

『GOMA EXHIBITION「ひかりの地図」』は、「心斎橋パルコ」14階の「パルコギャラリー」にて3月21日まで開催。入場料は一般500円、小学生以下は無料。

取材・文・写真/つちだ四郎

『GOMA EXHIBITION「ひかりの地図」』

期間:2023年3月4日(土)〜21日(祝・火)
時間:10:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は18時閉場)
会場:パルコギャラリー(大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 心斎橋パルコ14F)
料金:一般500円、小学生以下無料

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