文楽がプロジェクションマッピングと共演「観たことない世界」

2023.3.16 06:00

左から『COOL文楽Show』に出演する三味線・鶴澤清介、人形遣い・桐竹勘十郎、講談師・玉田玉秀斎、画家・後藤靖香さん(1月30日・大阪市内)

(写真5枚)

大阪が世界に誇る古典芸能のひとつ・人形浄瑠璃文楽が、プロジェクションマッピングの現代美術とコラボ。3月16日・17日に「クールジャパンパーク大阪TTホール」(大阪市中央区)で、特別公演を上演する。

古典芸能に触れるきっかけになれば、と企画された今回の『COOL文楽Show』。近松門左衛門の代表作『曽根崎心中』を上演するも、その舞台をプロジェクションマッピングの技術を使って画家・後藤靖香さんの絵画が彩るという。

これまで同じ古典芸能でも、歌舞伎では初音ミクと共演する『超歌舞伎』など、いくつかの公演で最新技術とコラボ。1月におこなわれた会見で、三味線を担う鶴澤清介は「なんで文楽ではこんなことができへんかったんやろうと思っていた。今までの文楽では観たことのない世界が広がりそう」と熱く語った。

また、形遣いの桐竹勘十郎も「自分では考えもつかなかったが、これはおもしろそう。私も楽しみにしています」と初の取り組みに期待。舞台上にはほぼセットを組まず、後方の幕に映像を映し出すことで世界観を作り上げると言い、「ちょっと観ていただけると、文楽のおもしろさを知ってもらえると思います」と鶴澤はアピールした。

ほかにも講談師・玉田玉秀斎が出演し、同作を講談で披露。トークゲストとして16日は作家の三浦しをん、17日は俳優の篠井英介が登場する。公演は16日が夕方6時半から、17日が昼2時からでそれぞれ約2時間。チケットは一般2500円、高校生以下700円。

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