リサイクルで生まれたゴミ袋を活用、神戸でクリーン作戦

2023.3.21 07:15

『つめかえパックリサイクルと神戸クリーン作戦』の様子(3月18日)

(写真6枚)

神戸市内で回収された「日用品の使用済みつめかえパック」から「リサイクルごみ袋」を再生。それを活用したイベント『つめかえパックリサイクルと神戸クリーン作戦』が3月18日に開催された。

2021年10月、神戸市が大手企業ら18社とタッグを組んで始動した、リサイクル・プロジェクト『神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~』。シャンプーや洗剤など日用品の使用済みつめかえパックを分別回収し、再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」を目指している。

つめかえパックを回収する専用ボックスを神戸市内の小売75店舗・3施設に設置したところ、1年間で約1.13トンのつめかえパックが集まったそうで、今回、その集まったパックを再生させた「リサイクルごみ袋」を活用し、市内を掃除することに。

神戸市長田区の「ふたば学舎」からスタートした一般参加者60人と参加企業のスタッフ40人は、大正筋商店街、鉄人広場、JR新長田駅などの清掃活動しながら、各所に設置されたリサイクルに関するビンゴクイズにも挑戦。

親子でクリーン活動に参加した女性は、「普段から子どもが街中のごみが気になっているようで、ごみ拾いをしたことがある。今日は子どもと一緒に取り組めてよかったです。つめかえパックを回収していることは知らなかったが、これをきっかけに参加してみたい」と、改めて環境について考えるきっかけになったという。 

神戸市内に設置されているつめかえパック回収生ボックス

神戸市環境局局長の福本富夫氏は、「このリサイクルごみ袋は、みなさんが集めた洗剤やシャンプーなどの『つめかえパック』から出来ています。実はこれ、日本で初めての試み。これを作ろうと思うと、多くのメーカーや販売されるスーパー、使い終わったあと集めて処理するリサイクラーの協力がないとできないんです。神戸で初めて『まわりつづけるリサイクル』として、その輪をつなげていこうとしています」と説明。

また「プラスチックは便利だけど悪者になりがち。だけどこのプラスチックを正しく使う、ポイ捨てせずきちんと処理すればこうやって使っていけます。みなさんと一緒にプラスチックの未来を考えていきたい。今日のイベントがきっかけになればいいなと思っています」とコメントした。

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