山陽新幹線パーサーの制服が一新、4代目で初の「合服」導入

2023.3.23 08:00

4月1日からリニューアルする山陽新幹線パーサーの制服(22日・大阪市内)

(写真6枚)

「JR西日本」(本社:大阪市北区)は、4月1日より山陽新幹線の車内業務をおこなうパーサーの制服をリニューアルすると発表。3月22日の記者会見で披露された。

同制服は6年ぶりのリニューアルとなり4代目。2022年3月に車掌業務の一部が改正され、パーサーが改札業務・身体の不自由な客の介助、異常時の対応を担うことから、より動きやすい設計が施されるとともに、利用者に安心感・信頼感を与えるデザインに生まれ変わる。

これまで明るめのグレーを基調としていた制服は、上質感のある濃い紺色をベースに一新。同社のコーポレートカラーである青を差し色に加え、季節の花柄を取り入れた。

夏服(7~9月)は、水色のストライプ柄ブラウスになでしこ柄のスカーフを合わせたさわやかな印象。冬服(12〜3月)は、青ラインが入ったジャケットに梅柄のスカーフで華やかさを演出している。ボトムスは、通年を通してスカート・パンツ・キュロットの3種から自由に2種を選択できるという。

新制服では、シワになりにくく柔軟性や通気性が高い素材を使うほか、パーサーの携帯品を身体に負担が少なくスマートに収納できるポケットなどを装備。また、現行のカットソーは襟付きブラウスに変更される。

会見場で一足先に着用したパーサーの川上真奈さんは、「以前よりもストレッチ性があり、肩周りや足元が動きやすくなりました。4月から新しい制服での業務ということで、気が引き締まります!」と笑顔を見せた。

また、今回から同社初の「合服」が誕生。ブラウスの上で着脱できるベストが導入され、より寒暖差に対応できるようになる。冬はジャケットの下に、夏はブラウスとベストといった具合に、どちらのデザインにもマッチする青ラインが施されている。

そのほか、車内販売・清掃用のエプロンは、胸当て付きと腰下で着用する2種がスタンバイ。ポケットには、なでしこ(夏用)、梅の花(冬用)があしらわれている。

今回のリニューアルは、実際に着用する全パーサー(193名)の意見を集約したうえで、パーサーら約30名で発足された「新制服プロジェクトチーム」が、約半年間かけて決定したという。

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