白熱するランドセル選び「ラン活」、基本のあれこれ聞いてみた

「大丸梅田店」のランドセル売り場。ワクワクする「ひみつきち」が目印だ(2023年3月21日撮影)
ランドセルの準備活動「ラン活」をご存じだろうか?赤・黒の2択だった時代はもう遠い昔・・・色、デザイン、ブランドなど多種多様な新作が毎年登場し、選択肢は激増。SNSには、「種類が多すぎて分からない」「娘と揉めに揉めてます」「早く決めて解放されたい」という保護者の声で溢れており、小学校入学前の一大イベントとなっている。
近年のラン活事情や流行、メンテナンス、後悔しない選び方など、気になる事は盛りだくさん。今回、販売員で結成された「ランドセルジャー」というユニークな取り組みで注目を集める「大丸梅田店」(大阪市北区)のリーダー・きどぐち隊長にあれこれ訊いてみた。
■年々白熱する「ラン活」、1年前の購入が主流に
──実は私自身(30代・女)、子育て中の友人から「ラン活」と聞くまで知らず・・・少子化なのにどんどん種類が増えていることに意外だなという印象でした。
10年ほど前から言われ始め、少子化だからこそ、ひとりのお子さんにかける金額が大きくなってきているようです。当初のスタートは入学する前年の冬からでしたが、夏、春と年々早まってきているので、それに合わせ(前年の)2月頃から新作が出てくるようになりました。実際に買われるのは祖父母の方が多いというのは昔から変わらないですね。
──1年前から・・・!どのように動かれるのでしょうか?
親御さんがSNS世代なので、ネットで下調べをして、店舗で細かい所をチェックされるのが主流です。当店のブログやインスタのDMには、全国から質問や「こんな写真が見たい」というリクエストも多くいただいています。各地でランドセル売り場が展開される3月以降になると、1日に何件も下見される方は多いですね。

──なるほど。長く店頭に立たれているきどくち隊長から見て、男女で需要の違いはありますか?
女の子は、保育園で「誰が何色を買った」など話をするくらいランドセルに憧れを持っている子が多く、色やデザインを主張していますね。だから下見の数も多い。一方で男の子は背負うのも面倒くさがるほどで、親御さんが選んだものから決めるパターンが多いですね。
──ではラインアップも女の子の方が多い?
製造自体は倍くらい違うようですが、店頭ではできるだけ同等にしています。それでも6:4で女の子の向けの商品が多くなっていますね。
ここ数年はジェンダーレスなデザインや、オーダーものなど特に多様になってきました。不動の人気でいうと、女子はパープル、男子は黒。あとはキャメル、オリーブといったくすみカラーが男女で人気ですね。

──価格は6万〜10万超えなどさまざま。安いと質が落ちたりするのでしょうか?
値段の違いはずばりデザインです。シンプルなものはお値段が控えめで、内装や随所に刺繍などが入ると価格が上がります。また、重みと強度は比例しているので、本革だと丈夫ですが重たいです。
「6年間使うし良いものを選びたい」という気持ちから、量販店でも高いものが主流になり、高額の方が売れる傾向にあります。当店でも過去にリーズナブルな商品を扱ってみたのですが、全然売れなくて。ほとんどの方が予算10万円程度で準備されていらっしゃいますね。
──6年間使うとなると、修理サービスなどはあるのでしょうか?
金具などの経年劣化は、基本的に各メーカーで無料保証をおこなっています。近年はとくに物を大事にする傾向で、修理して使うという風潮になっていますね。破れやマジックの落書きなどは有料になります。
修理や使用する上で、気になる所のご相談もいつでもお伺いします。修理に出す間代わりにお使いいただける、代替のランドセルもご用意しております。
■遊び心溢れる仕掛けがいっぱい、子どもが来たくなる売り場作り

──珍しく通年でランドセル売り場がある「大丸梅田店」ですが、店内には子どもが遊べる「ひみつきち」があったりスタッフさん扮するランドセルジャーの衣装やトレーディングカードなど、子ども心をくすぐるアイデアが詰め込まれてます。
実際にランドセルを使うお子さんにもっと興味を持ってもらおうと、掴みとしてトレーディングカードを配ったりユニフォームを作りました。これがあると男の子も興味を持ってくれるし、尊敬のまなざしで見てくれます(笑)親御さんから「ランドセルジャーさんのいうこと聞きなさい」って言われると走り回ったりせず、店内で楽しんでくれていますね。
──いよいよピークを迎える「ラン活」。世の親御さんへアドバイスをお願いします!
一緒に来られる祖父母の方はお孫さんの好きなものを買ってあげたいけど、親御さんは学校で浮かないかな・・・など色々心配されますよね。ただ、ランドセルのカラーって大人になっても覚えてるくらいすごく重要で、店の前を通られる方も「私何色もってたわ」って思い出話に花を咲かせる人が多いんです。今は想像以上に種類があるので、お子さまが納得できるよう色だけでも決めさせてあげると良いですね。

◇
5月の購入が最も多いというが、3月の土日ですでにランドセルジャー全4人が引っ切りなしで対応に追われるほどの混雑具合。微妙な色の違いで30分以上悩む女の子や、何種類も背負って目移りする子、数分で飽きてしまう男の子など・・・なるほど、一筋縄ではいかない様子。
来店していた客に話を聞くと、「事前に決めてきたけど、実際に見ると子どもが目移りしちゃって。これからもう1カ所見に行ってきます・・・」「ネットやママ友との情報交換で決めていたブランドと色のなかからデザインを選ばせました」「早く決めて落ち着きたいです」と、なかなか大変そうだった。
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