針を通すだけ!? 春の衣替えに「ほつれ補修針」が有能すぎる

2023.4.7 07:15

「パーカーの裾をバッグのベルクロでバリバリっとやってしまった」という三谷(@mitanimmk)さんのビフォーアフター

(写真6枚)

衣類の表に飛び出した糸のほつれを直した写真付きのツイートが、約2万件のいいねが付くなど話題に。「まさに求めてたやつ!」「服を好きとか大切にできるってこういうこと」「猫飼いには必須なのでは?」などと、驚きのビフォーアフターに多くが興味津々となった。

この魔法のようなアイテム「ほつれ補修針」を販売するメーカー「クロバー」(本社:大阪市東成区)の広報・田淵菜穂子さんに詳しい話を聞いた。

■ 針表面の細かい凹凸の加工がポイント

──こんな便利グッズがあるなんて、知らなかったのを悔やまれます! どういった原理で補修できているのでしょうか?

針の表面のダイヤ目のローレット加工(細かい凹凸の加工)によって、飛び出した糸がその凸凹に絡み、糸の始末ができる仕様になっています。

特に冬物を仕舞う今の時期には、とてもおすすめです。ほつれてしまったニットも、これでメンテナンスすれば、来年も気持ちよく着用できますよ。

ほつれ補修針の凹凸部分

──ニットのほつれにも使えるんですね。

ニット製品はひっかけることが多いせいか、ニットのメンテナンスで紹介されることが多いです。でも、ネクタイやコートなど布帛の製品にもお使いいただけます。太針と細針の2本セットになっているので、補修する布地に合わせて使ってください。

──まさにほつれたニットがあるので補修したいのですが、正直、裁縫が苦手でかなり不器用なので、本当に自分で補修できるのか心配です。使い方のコツなどがありますか?

飛び出た糸が絡むように針を沿わせながら、糸のきわに針を入れて、ほつれを裏側に出します。動画も公開しているので、ぜひ動画をご覧ください。

──これでほつれが直せるのは心強いですし、お気に入りの服をもっと活躍させられそうです。

はい。お気に入りのお洋服をひっかけて、ほつれてしまったらショックが大きいと思います。そんな時にぜひほつれ補修針を使ってください。ショックが安堵に変わりますよ。

お裁縫が苦手なかたにも簡単に使っていただける便利用品です。ほつれ補修針の他にも、布補修ボンドやリメイク関連の用具も数多く発売しておりますので、ぜひお近くの手芸店へ足をお運びください。

針を通すだけでほつれを解消、クロバーの「ほつれ補修針」を使ってみた

■ 裁縫苦手な30代主婦がチャレンジ

田淵さんに教えていただいた通りほつれた糸のキワに針を沿わせて、糸を通すと、凸凹の部分に糸が絡み、中へ引き込まれた。一度ではすべて直せなかったので、同じ作業を3回ほど繰り返すと、ほつれていた箇所がわからなくなるほど綺麗に補修ができた。

ツイート主の三谷さんは、「この補修針はザラザラとした部分があるため、そこに糸が絡みやすい→不器用な人でもやりやすい!・・・というものかと思うので、裁縫が得意な人からしたら『な〜んだ』かもしれません。とはいえ五百円でお釣りがくる手頃価格ですし、やりやすくなることには変わりないので興味のある人にはおすすめです」とコメントしている。

「ほつれ補修針」(細太2本入り/希望小売価格495円)は、全国の手芸店などで販売中。

取材・文・写真/野村真帆

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