「東京芸人ではなく…」コットン、初のNGK単独に意気込み

2023.4.10 18:15

お笑いコンビ・コットン(左から西村真二、きょん)

(写真3枚)

■ 大阪でも「コント師」として見てもらえるように(きょん)

──2023年の賞レースはコットンを軸にまわるんじゃないかって思うんですけど、でも『キングオブコント』はそれまで3度、準決勝の壁に阻まれていたんですよね。

西村:そうなんです。悔しい思いをずっとしていましたから。だから昨年、マネージャーから決勝進出を聞いたときは本当にうれしくて。ただ、相方がうれしさのあまり泣きながら「届いた・・・」って2回言ってて。そこで冷めました。ふたりで挑戦して頑張ったけど、ワンマンチームみたいなコメントで(笑)。

きょん:感極まったんだよ! でもそのときの映像が『キングオブコント』の煽りのVTRで使われなくて本当に良かったです。あれが流れていたら準優勝は無理だったわ。

「相方の『届いた…』が賞レースの決勝進出発表史上一番おもしろいワードですよ」と西村に明かされ、頭を抱えるきょん

──こうやって話していると、お2人は大阪にはばっちりハマりそうなノリをされてらっしゃる気がします。

西村:どうなんすかねぇ。最初はNGKの本公演とかに出させてもらうとき、標準語が大阪に受け入れられるのかが分からなくて、不安はありましたけど。

きょん:本当にこれは『キングオブコント』以降にガラッと変わって、大阪でも知ってもらう機会が増えたというか。「東京の芸人」から「コント師」として見てもらえるようになったんで、そこはすごくやりやすくなりましたね。

西村:僭越ながら言うと受け入れられつつあるのかなとは思うんで、単独をするのにもちょうどいいのかなと思います。

──単独に先駆け、4月には所属する渋谷の「ヨシモト∞ホール」の芸人たちによる企画舞台もおこなわれますね。

きょん:大阪のお客さんを全部奪い取ってやりますよ。一瞬、一瞬の笑いを見逃すな。以上です。

西村:アッちぃ!でも賞レースの常連が揃っていますし、東京の芸人の地肩とか、大阪とは異なるスピード感を見てもらえるんじゃないかなって。東京は1個スカしてます(笑)。

きょん:今まで東京勢だけでNGKっていうのはなかったと思うので、すごく不思議な気分ですけど。

西村:コロナ禍、舞台が全部キャンセルになったときも俺たち芸人のために給料を手厚く出してくれて、マジで劇場に食わせてもらっていましたから。これからも基本は劇場に片足を置いて、一生かけて恩返ししたい。そのためにまず『キングオブコント』のカタをつけて、そのあと『M-1』。賞レースで勝てば、もっと劇場にお客さんを呼ぶことができるはずですし。

──じゃあもう今年に関しては、もう休みなく働いてやるぞ、ぐらいな感じですか。

西村:そうですね。だから平日はテレビとかを頑張って、土日祝で劇場で単独とかイベント打ったりとか・・・本公演にも呼んでもらえるような芸人人生を送りたいなと。死んだら一生寝られますから。僕、その辺の考えが古いんです。でもきょんはちょっと休みたいか?

きょん:俺は休みほしいよ(笑)。でもまぁ(西村の考えと)ほぼ・・・いや、まったく一緒ですね。あとは、やっぱり優勝して『キングオブコント』を卒業したいです。

インタビュー中のガッツポーズを再度お願いすると、すぐさま対応してくれた2人

企画公演『ワラムゲ!inなんばグランド花月 ~渋谷無限大ホールからイカしたあいつらがやってきた~』は4月12日、5月21日には単独公演『ethnic』(ともに開演・夜7時半、チケット当日3500円ほか)を開催。会場はともに「なんばグランド花月」にて(FANYチケットにて発売中)。

取材・文/田辺ユウキ

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本