北海道名物・六花亭の「あの花柄」、梅田でルーツ辿る展覧会

2023.4.6 07:00

入り口から「花柄包装紙」をあしらった展示ブースが登場(阪急うめだ本店)

(写真8枚)

北海道の菓子メーカー「六花亭」のパッケージを手がけた画家・坂本直行の展覧会が、「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で4月5日よりスタートした『春の北海道物産大会』内で開催されている。

1906年に生まれ、北海道十勝地方の広尾町(旧広尾村)で農業を営んでいた坂本。過酷な生活を送るなか画家としても活動しており、「六花亭」が手掛ける児童詩誌『サイロ』の創刊時に表紙絵の制作を創業者・小田豊四郎が依頼したことをきっかけに、商品のパッケージイラストも担当するようになったという。

同展では、坂本の「六花亭」商品に使用されているイラストをはじめ、風景画や『サイロ』の表紙などの過去作品併せ、約70点を展示。草木で一部彩られた会場内には、パリの版画工房で刷られた草花の絵のリトグラフが点在し、坂本が見てきた北海道の大自然を彷彿とさせる。

六花亭の担当者によると、「地元・北海道には記念館があるものの、道外でこの規模の展覧会をおこなうのは、なかなか無い」とのこと。阪急の物産大会が60周年を迎える今年だからこそ実現した貴重な展覧会となる。

北海道に行った気分に浸れる六花亭のお菓子も購入できる

『大自然から生まれた 六花亭と農民画家 坂本直行』は、物産大会と同じく4月17日まで開催される。会場内では、六花亭の商品をはじめとし、花柄包装紙デザインのエプロンやメモ帳、クリアファイルなどオリジナルグッズも販売。入場無料、阪急うめだ本店9階の「阪急うめだギャラリー」にて。

取材・文・写真/つちだ四郎

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