JR大阪駅にエンタメの息吹、駅直結の「新劇場」全貌が明らかに

2023.4.6 07:15

大阪駅の西側に建設中の「JPタワー大阪」、「SkyシアターMBS」はそのビル内にオープンする

(写真4枚)

2024年3月、JR大阪駅西側にオープンする「JPタワー大阪」(大阪市北区)。そのビル内の新劇場の名称が「SkyシアターMBS」(運営:MBSメディアホールディングス)に決定。4月5日、こけら落とし公演で主演をつとめる藤原竜也が大阪でおこなわれた会見に駆けつけた。

■ 駅直結でアクセスも抜群「客席の椅子も全然疲れないものに」

1986年にJR大阪駅前(現オオサカガーデンシティ)に開設された「キャッツ・シアター」以来、さまざまな劇場を運営してきたMBS。「SkyシアターMBS」は、2016年に閉館した「シアターBRAVA!」(大阪市中央区)に代わる存在となる。BRAVA時代に多くの人から寄せられた要望を元に、舞台・客席ともより使いやすくて、居心地も良い空間を実現した。

「SkyシアターMBS」の会見にゲストとして登場した俳優の藤原竜也(5日・大阪市内)

そのこけら落とし公演に選ばれたのは、故・蜷川幸雄演出『天保十二年のシェイクスピア』など、BRAVAの舞台に幾度も立った藤原の主演舞台。2022年、中村勘九郎主演でドラマ化された、伝説の歌舞伎俳優・中村仲蔵を描いた作品だ。ドラマの脚本・演出を手掛けた源孝志が、本作でも脚本を担当する。

会見に出席した、劇場支配人の村田元は「アクセスはJR大阪駅から1分ちょっとと抜群で、客席の椅子も全然疲れないものを採用しました。かつて寺山修司が『書を捨てよ、町へ出よう』と言ったように、私たちは『ショーですよ、町へ出よう』という風に、どんどんみなさんに町に出て、新しい劇場を楽しんでいただきたいと思っています」と抱負を。

「SkyシアターMBS」会見の様子(5日・大阪市内)

■ 「新しい劇場ができるのは演劇人にとってありがたい」(藤原)

そして、この会見のためだけに電撃来阪した藤原は、「新しい劇場ができるのは演劇人にとってありがたいし、大変な状況のなかでよく実現させてくれた。すごい決断だと思いますし、僕らも一生懸命やっていかなければいけないと、改めて思いました」と語り、さらに「こういうのは最初が大切だから、失敗するわけにはいかない。僕の責任でもありますが、ここにお集まりの(劇場関係者の)全みなさんの責任じゃないかと(笑)」と、会見に出席した関係者を鼓舞した。

(左から)「MBSメディアホールディングス」代表取締役社長の高山将行(※高ははしごだか)、藤原竜也、「毎日放送」代表取締役社長の虫明洋一(5日・大阪市内)

「SkyシアターMBS」では『中村仲蔵』を皮切りに、約1年をかけて「オープニングシリーズ」を実施。現時点で、ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』(2024年4月)、こまつ座『母と暮せば』(2024年7月)、京都の劇団「ヨーロッパ企画」公演(2024年10月)などのほか、音楽や演芸などの公演が予定されている。

取材・文/吉永美和子

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