日本人が世界初?女性にエールをおくる絵本作家の作品展

2023.4.14 12:00

八幡市立松花堂庭園・美術館(京都府八幡市)にて開催、『令和5年春季企画展 世界初の女流絵本作家?居初つな』

(写真4枚)

17世紀に活躍した絵本作家・居初つなにスポットを当てた展覧会が4月14日より、「八幡市立松花堂庭園・美術館」(京都府八幡市)で開催される。

文書による表現が豊かになった江戸時代に、男性作家の活躍を追うようにして登場した居初(いそめ)。女性に向けた教養書や絵巻・絵本などを手掛けた女流作家で、当時は世界的にも珍しい存在だったことから、世界初の女流絵本作家である可能性が高いと目されている。同展では、近年明らかになった居初の作品を中心に約30点が展示される予定だ。

なめらかな筆遣いと愛らしい絵が特徴で、厳しい世の中を生きる女性に寄り添う作風。教養書ではさまざまな人とつながって生きる心得をやさしく説いている。そのほか、大阪府寝屋川市の民話「鉢かづき姫」を描いた作品や百人一首などが集まり、女性の幸せを願う居初のまなざしを感じられる内容になっている。

『令和5年春季企画展 世界初の女流絵本作家? 居初つな』は5月21日まで。観覧料は一般500円、庭園との共通券700円もあり。

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