御堂筋線「心斎橋駅」のリニューアルが完成、照明はLEDに

2023.4.13 06:15

照明が全点灯され、リニューアルが完成した、Osaka Metro御堂筋線「心斎橋駅」

(写真14枚)

大規模リニューアル中だった、大阪の地下鉄「Osaka Metro」(本社:大阪市西区)の御堂筋線「心斎橋駅」。その工事の完了に伴い、4月13日(12日の終電後)に報道関係者に披露された。

老朽化した駅の壁・天井の剥離や落下等の防止対策など、駅の安全性を確保する工事に合わせ、「魅力的なデザインや機能を充実させることにより、駅自体を楽しんでいただけるように」と、2018年から始まった地下空間の大規模改革。

御堂筋線「心斎橋駅」は、1933年5月20日に日本初の公営地下鉄として開業(梅田駅~心斎橋駅間)し、2023年で90周年を迎える。ホームに柱がなく、高く開放的なアーチ天井とシャンデリア風の蛍光灯は国内でも類を見ない洒脱な設計で、そのモダンなデザインは開業当初から好評だった。

■ シャンデリアや麻の葉模様の壁照明が点灯

この日は、工事に伴い消灯していた一部の照明(麻の葉模様の壁デザイン照明など)含め、初めて全点灯され、新しくなった「心斎橋駅」の様子が披露された。

現在の心斎橋を象徴する高級感と上質感を感じられる空間を目指したという今回のリニューアル。開業当時のアーチ構造を活かし、シャンデリア照明はかつて使われていた意匠を踏襲。一回り小さいサイズとなったが、蛍光灯からLEDに変わり、ホームは以前より明るい印象となった。

リニューアルが完成した心斎橋駅に、「感無量です」と話したOsaka Metroの河井英明代表取締役社長(13日・大阪市内)

2018年に「テキスタイル」調のデザイン案が発表された際には、思い入れのある利用者から反響が続々と寄せられ、再度ブラッシュアップされたという経緯があるが、同社の河井英明代表取締役社長は、「当初から各駅の特徴を活かして、という形で検討してきたが、いろんなご意見をいただいた。結果としてこのような良い駅になり、感無量です」とコメント。

そして「シャンデリアも4代目になりますが、この伝統を継承しつつも最新のLED技術を取り入れております。毎日ご利用いただくお客さまはもちろん、これから大阪・関西万博にお越しになる多くのお客さまにも安全・快適にご利用いただきたい。これからも当社は万博の成功に貢献できますよう、大阪の魅力を高め、ワクワクする地下空間、明るい駅を作り続けていきたい」と意気込みを話した。

15駅リニューアルがおこなわれる大規模改革。新大阪、中津、心斎橋が完了しており、梅田、淀屋橋、動物園前、天王寺、堺筋本町、大阪港が現在工事中で、2025年3月にすべての駅のリニューアルが完了する予定。

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