らんまん第2週振りかえり・キンセイラン

2023.4.14 08:30

学問所の学頭・蘭光(左、寺脇康文)から植物について教わる万太郎(中央・小林優仁、のちの神木隆之介)(C)NHK

(写真6枚)

高知・土佐の由緒ある酒蔵の跡取り息子として生まれた主人公が、やがて植物学者となって天真爛漫に明治の世をかけぬける様を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。4月15日は、「キンセイラン」と題する第2週(4月10日〜14日放送)を振りかえる。

明治4年(1871)6月。母・ヒサ(広末涼子)を亡くしてから3年が経ち、主人公・万太郎(小林優仁、のちの神木隆之介)は9歳となる。造り酒屋「峰屋」の当主としての期待を一身に背負う万太郎は、町人ながら武家の子らが通う学問所「名教館」への入学が許される。しかし、野山の草花に夢中な万太郎は、祖母・タキ(松坂慶子)から発破をかけられるも気が進まないでいた。

タキに連れられてようやく「名教館」へと足を踏み入れた万太郎は、同じく入学を許された医者の子息で幼なじみである寛太(齋藤潤)と一緒に授業を受ける。しかし、教室では下座に座らされ、昼食の時間は縁側に追いやられるなど、待遇は悪い。さらには寛太の軽口により、武家の子・佑一郎(岩田琉生)たちから反感を持たれた万太郎は、「稽古」と称した剣術の試合を挑まれてしまう。

いじめられて意気消沈した万太郎は、授業を放棄して家に戻ろうとする。すると、門前で打ち水をおこなう謎の男(寺脇康文)から声をかけられる。万太郎は「今は時代の変わり目。おまんもしきたりにとらわれんと。今こそ変わるときなんじゃ」という男の言葉に、心がざわつくのを感じる。万太郎は、「峰屋」に代々受け継がれてきた古くからのしきたりを重んじる祖母・タキの考えと、新たな時代をどう生き抜いていくかを問う男の言葉の狭間で悩みはじめるのだった。

万太郎(小林優仁、のちの神木隆之介)にある思いを語る姉・綾(高橋真彩、のちの佐久間由衣)(C)NHK

一方、万太郎の姉・綾(高橋真綾、のちの佐久間由衣)は酒造りに強い興味を抱き続けるも、「女は酒蔵に入ってはいけない」というしきたりのため、祖母のタキからいさめられる。それでも生家の「峰屋」のことを思い、万太郎を支えようと葛藤する綾。そんな姉の姿を見るうちに、万太郎は古くからのしきたりに疑問を抱く。男から掛けられた言葉が腑に落ちた万太郎は、「名教館」に1人で足を踏み入れる覚悟を決めるのだった。

翌日、万太郎は勇気を出して教室へと向かうが、昨日いじめられた出来事を思い出してひるんでしまう。そこへ、昨日万太郎に声をかけてきた謎の男こと、「名教館」の学頭・池田蘭光(寺脇康文)が現れる。蘭光が植物の不思議な生態について話し始めると、万太郎はその話にどんどん引き込まれていく。蘭光の導きで学ぶ楽しさを知った万太郎は、どんどん勉学にのめりこんでいき、あっという間に3年の月日が経つ。

蘭光(寺脇康文)から植物の生態について教わる万太郎(小林優仁、のちの神木隆之介)(C)NHK

そして明治7年(1874)年の春、12歳となった万太郎は変わらず「名教館」で学問に打ち込んでおり、その右に出る者はいないほどの学力を身につけていた。ある日、万太郎は番頭の市蔵(小松利昌)が持っていた「懐中時計」に興味を持つと、市蔵がその場を離れたすきに懐中時計を解体してしまい、その様子を目にした祖母・タキはあぜんとした表情を浮かべる。タキは、万太郎が当主としての自覚が足りないことに心配を募らせていた。

そんななか、明治新政府による小学校の開校にともなって学問所の廃止が決定し、学頭の蘭光も佐川の地を離れることになる。蘭光は落ち込む万太郎を最後の課外授業にいざなう。万太郎たちを待っていたのは、雄大に流れる仁淀川で・・・。

本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、激動の時代の渦中でひたすらに草花と向き合い続ける植物学者の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

また、4月14日は、臨時ニュースのため放送中止となった第9回(4月13日放送分)と第10回が朝8時から続けて放送される。

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