あの「ネコバス」に大人も乗車できる、ジブリ展が神戸で開幕

2023.4.17 06:45

乗ると分かる…ふわふわのネコバス

(写真12枚)

「ジブリパーク」ができるまでの舞台裏を紹介する特別展『ジブリパークとジブリ展』が、「神戸市立博物館」(神戸市中央区)にて4月15日からスタートした。

スタジオジブリ作品の世界観を表現した「ジブリパーク」は、2022年11月に「愛・地球博記念公園」(愛知県)内に第1期開園。2023年内には、2エリアを追加して第2期開業を迎える。公園内に、アニメーションの登場人物やシーンが立体的につくられた同施設は、ジブリ作品の世界に入り込む体験ができるとあって開業時から話題だ。

同展は、そんなジブリパークがどのようにしてできたのか紐解くとともに、制作現場を指揮する宮崎吾朗監督の仕事とアニメーション作品を紹介する。4章からなる展示は、立体展示のほか、メモやイメージボードなどの資料が大量に展示され、じっくり見れば見るほどジブリパークと作品の舞台裏が明らかになる。

立体展示の注目は、映画『となりのトトロ』に登場する「ネコバス」。大人も入ることができ、シートに座ると映画のシーンそのままのふわふわ感に思わず声が出てしまう。ほかに、映画『千と千尋の神隠し』の電車に乗るカオナシの横に座ることができる「ジブリのなりきり名場面展」、「湯婆婆」の執務室をのぞくことができる「にせの館長室」なども。

愛・地球博のパビリオンとして建設された「サツキとメイの家」は、シーンとして映る部分だけでなく実際に人が住める家として作り込まれた。同展では、現地の写真と建設スケジュールからこだわりポイントを紹介し、5分の1スケール模型で展示する。

「ジブリのなりきり名場面展」、カオナシの隣に座って写真撮影も

ジブリパークの上村早江子さんは、「ジブリパークを訪れたことがある方も、まだいらっしゃっていない方もお楽しみいただける展覧会です。ジブリパークと通ずるところですが、柵を設置するなどの規制はなるべくしない形になっています。ぜひネコバスに座って、資料をじっくり近くで見てお楽しみいただければと思っております」と話した。

展覧会特設ショップでは、神戸市民の花「あじさい」と小トトロがデザインされたクリアファイル(495円)や手ぬぐい(1100円)など、兵庫会場限定グッズも販売される。開催期間は6月25日まで、観覧料は一般1800円ほか(入場日時予約制)。写真撮影のレギュレーションなど、詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/太田浩子

(C)Studio Ghibli (C)Museo d’Arte Ghibli

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