関西弁を猛特訓中、宮沢氷魚「抑揚が思ったより激しくなくて」

2023.4.13 20:45

舞台『パラサイト』に出演する俳優の宮沢氷魚(12日・大阪市内)

(写真2枚)

2022年のNHK朝ドラ『ちむどんどん』でヒロインの相手役をつとめ、5月26日に主演映画『はざまに生きる、春』の公開を控える俳優・宮沢氷魚。7月には大阪で舞台『パラサイト』の上演も決定した。4月12日に大阪市内で会見がおこなわれ、原作映画公開時のエピソードや、初挑戦となる関西弁の芝居について語った。

■ 「『これは映画館で観るべきだった』と衝撃を受けた」

本作は、あの手この手で裕福な一家に寄生する、貧しい家族の悲喜劇を描き、アカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台版。宮沢にとっては「映画館で観なかったことを、すごく後悔した作品」だという。

「公開されたときは『みんなが観ているものに、あえて自分から行かない』という、謎の反抗期で(笑)。あとで配信を観て衝撃を受けて『これは映画館で観るべきだった!』と思いました」と反省しつつも、「自分の家でゆっくり観たからこそ、この作品が描く『格差の問題』を、改めて考え直すきっかけになるという、その時間ができたんじゃないかと思います」と、決して悪いことではなかったことも付け加えた。

■ 「不安がないといえば嘘」

舞台版の脚本・演出を担う鄭義信(チョン・ウィシン)は、舞台を韓国ではなく90年代の日本、しかも関西に置き換え。宮沢が演じる貧しい一家の長男も、当然バリバリの関西弁を使うことになるので、現在は音源を元に特訓中だそう。

「『絵(えぇ)』とか『血(ちぃ)』とか、言葉を伸ばす特徴があることと、抑揚の高低差が思ったより激しくなくて、平坦なところが多いことを発見しました」とおもしろさを感じ、さらに「出演者の多くが関西ご出身の方々なので、みなさんの力を借りたり、実際に関西弁に囲まれることでなじんでくるかと。不安がないといえば嘘になりますけど、がんばりたい」と意欲を見せた。

舞台『パラサイト』の主要キャスト、(左から)古田新太、宮沢永魚、伊藤沙莉、江口のりこ

宮沢のほかには、古田新太、伊藤沙莉、江口のりこなどが出演。6月の東京公演を経て、大阪は7月に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)で上演する。チケットはS席1万2500円、A席9500円で、5月7日から発売開始。

取材・文・写真/吉永美和子

舞台『パラサイト』

会場:新歌舞伎座(大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13 YUFURA6階)
期間:7月7日(金)〜17日(月・祝)
料金:S席1万2500円、A席9500円

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