久本雅美が語る、等身大の64歳「原点は何と言っても舞台」

2023.4.20 20:00

舞台『垣根の魔女』で主演をつとめる久本雅美

(写真7枚)

■「かわいいと思ったものには、つい前のめりになる」

──『垣根の魔女』のポスターでは、ハツラツとしたオレンジのワンピースがお似合いです。久本さんはいつもおしゃれですよね。お洋服を選ばれるときはどういうことを心がけていらっしゃいますか?

「大阪松竹座」で4月21日〜30日に上演される舞台『垣根の魔女』

私、もう本当におしゃれ好きやから、自分がかわいいと思ったものには、つい前のめりになって。でもめっちゃギラギラしたものを着ていそうに思われるけど、全くそうじゃなくて。シンプルの中にちょっとエッジの効いたデザインとか、面白いプリントが入っているものとか、「大人かわいい」ものが好きなんです。

言うたらもう64歳ですから、年齢的には落ち着いたファッションがいいのかなって思いそうですけど・・・落ち着かんねぇ(笑)。かといってチャラチャラしている服ではなくて、流行は一応、取り入れますけども、流行ばっかりは追わないというか。遊び心がないとイヤなんです。うちの妹がいつも「今日も攻めてるね」って言うんですよ。シンプルでも、攻めていないとイヤなんです。

テレビなどで着用する衣装はスタイリストが選んでくれるそうだが、「好みをよく分かってる」と久本は太鼓判を押す

──それこそ、ファッションも自分が納得いくものを。年を重ねると、「この年齢でこんな服を着ていいのかな」と思ったりしがちですけど、そういうのは関係ないですか。

関係ない、関係ない。その人が好きな服を着たらええんとちゃいますか。頑張って若作りしようとして老けることがあるじゃないですか。それは下心が見え見えやから(笑)。でも好きな服って、体にも心にもなじむから、自分が落ち着くじゃないですか。落ち着くということは、見た目にも落ち着き感が出るわけやから、好きな服を着て、自分がかわいいと思うものを堂々と着たらいいと思います。

流行も大事やけども、そればっかりにとらわれずに、心も体も落ち着く服が一番いいんじゃないですかね。田村セツコさんというイラストレーターさんがいらっしゃいますが、西洋のドレスみたいな、漫画に出てきそうなフリフリの服をずっと着てはって、ずっとかわいいですよ。80歳を過ぎても、めっちゃかわいいです。

「笑い」「かわいいもの」への探究心が尽きない久本、撮影中も愛らしいポーズを次々に提案してくれた

舞台『垣根の魔女』

会場:大阪松竹座(大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-19)
期間:4月21日(金)〜30日(金)
料金:一等席1万2000円、二等席7000円、三等席4000円

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