映画マリオ、生みの親「ゲーム好きを裏切らない映画に」

2023.4.19 17:00

4月28日の公開に先立ちおこなわれたジャパンプレミアの登壇者 (C)2023 Nintendo and Universal

(写真3枚)

いよいよ日本で4月28日に公開される世界的人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の世界を原作としたアニメーション映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。18日に東京都内で『ジャパンプレミア』が開催され、日米のクリエイターが集結した。

アメリカのアニメーション制作会社「イルミネーション」と日本が誇るゲーム会社「任天堂」がタッグを組んだ本作。すでにアメリカでは4月5日より公開されている。公開から5日で約500億円突破するという驚異的なスタートを切っており、興行収入は1000億円目前。日本でのヒットも期待される注目作だ。

東京都内でおこなわれた『ジャパンプレミア』には、マリオの生みの親であり、「任天堂」代表取締役フェロー(特別研究員)の宮本茂氏、アニメーション制作会社「イルミネーション」のクリス・メレダンドリCEOのほか、アンバサダーとして女優の西野七瀬、「マリオファン代表ゲスト」としてお笑い芸人・よゐこの2人らが登壇した。

■日米のクリエイターがタッグを組んだ映画マリオ、制作期間は7年

宮本氏とクリス氏によると、マリオの映画が生まれたきっかけは10年前にさかのぼるという。宮本氏は、「10年くらい前にクリスさんと会う機会があり、話してみると私のゲームの作り方と彼のアニメの作り方が似ているという話で盛り上がりました。それなら、一緒に映画を作ってみたら良いんじゃないかと」と裏話を披露。作品を完成させるまでに、7年の月日を要したという。

また、完成した作品について、「40年前に8ビットで描いていたマリオが『NINTENDO64』で3Dになって進化したけど、どこか人形のような感じでした。それが今回のアニメでやっと人間になったぞ、と感じています」とコメントし、その完成度を絶賛した。

同映画を作り上げるなかで、宮本氏とクリス氏は「ゲームが好きな人を裏切らない、そして、ゲームを知らない人も楽しめる作品にしよう」と話し合ったという。デザインやアニメーション、ストーリーや音楽など細部までこだわったクオリティに自信をのぞかせた。

■宮野真守と畠中祐、日本語吹き替えキャストからもコメント

イベント内では、日本語吹き替えをつとめた人気声優の宮野真守(マリオ役)と畠中祐(ルイージ役)のコメント動画も紹介された。

主人公・兄のマリオを演じた宮野は、「マリオはルイージにとってもみんなにとってもヒーロー。でも普通の人間だからこそ、くじけそうにもなるし負けそうにもなる。その等身大の部分にぐっときた」と語り、畠中は、「小さいころからマリオをヒーローと信じているルイージの姿が良い。その一途さがやがて兄弟を動かすパワーになる」とそれぞれ好きなシーンや見どころを紹介した。

4月28日〜5月7日までの10日間は『スーパーマリオシアター』と題して映画館の座席シートが「キノピオ柄」になる企画もおこなわれる。シアター一帯にマリオの装飾がほどこされるほか、マリオとルイージの着ぐるみがお出迎えしてくれるうれしい企画も。関西エリアでは、「TOHOシネマズなんば」(大阪市中央区)と「TOHOシネマズ二条」(京都市中京区)の2カ所が対象。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

2023年4月28日(金)
監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
日本語吹替キャスト:(マリオ)宮野真守、(ピーチ姫)志田有彩、(ルイージ)畠中祐、(クッパ)三宅健太、(キノピオ)関智一、ほか
配給:東宝東和

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