らんまん第3週振りかえり・ササユリ

2023.4.28 08:15

「声明社」のリーダー・早川逸馬(左、宮野真守)と万太郎(神木隆之介)(C)NHK

(写真5枚)

高知・土佐で代々続く造り酒屋の跡取り息子として生まれた主人公が、やがて植物学者となって天真爛漫に明治の世をかけぬける様を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。4月29日は、「ササユリ」と題する第3週(4月24日〜28日放送)を振りかえる。

造り酒屋「峰屋」の若旦那である主人公・万太郎(神木隆之介)は、お目付役の竹雄(志尊淳)とともに、東京への長旅から高知へ帰ってくる。

万太郎たちは、迎えに来た姉・綾(佐久間由衣)と「峰屋」への帰路につく。その道すがら、「自由」について演説する自由民権運動の秘密結社「声明社」のリーダー・早川逸馬(宮野真守)、その思想に賛同する楠野喜江(島崎和歌子)たち民衆の姿を見かける。

「峰屋」へ戻った万太郎は、博覧会でおこなわれた酒の品評会についての報告をおこなう。これまでとは見違えるほどに当主らしくなった万太郎に、番頭の市蔵(小松利昌)をはじめとする「峰屋」の従業員たちは安堵する。さらには万太郎は、「植物の研究を諦め、峰屋の当主として生きていく」と祖母・タキ(松坂慶子)に宣言する。

しかし、東京で植物学にますます惹かれていく万太郎を見てきた竹雄は、ただひとり万太郎の本心に気づいていた。自分の発言が万太郎を追い詰めたことを悔やむ竹雄は、タキのもとへ相談しにいく。万太郎の植物への情熱と、その本心を押し込めていることを改めて知ったタキは、「峰屋」の将来と孫たちの未来を思い、ある決心を固める。

タキ(右、松坂慶子)から聞く話に動揺する万太郎(左、神木隆之介)と綾(中央、佐久間由衣)(C)NHK

万太郎と綾を呼び出したタキは、2人が実の姉弟ではなく従兄弟同士であることを明かし、万太郎たちに夫婦になるように告げる。綾の本当の両親は疫病のため亡くなっており、タキと万太郎の母・ヒサ(広末涼子)が、万太郎の姉として綾を迎え入れたのだった。そんな事実を簡単には受け入れられず、綾は家を飛び出してしまう。

姉弟として育ってきた万太郎との結婚を命じられて家を飛び出した綾は、ひそかに思いを寄せていた蔵人・幸吉(笠松将)の村へと向かうが、そこで幸吉に妻がいることを知る。失意の底に沈む綾だったが、高知で見た早川逸馬の演説を思い出し、自由民権運動の結社「声明社」の集会場に向かう。

一方、綾を追って集会所に足を踏み入れた万太郎と竹雄。国民の自由と権利について訴えていた逸馬の演説に思わず口を出してしまった万太郎は、勢いで演台に上がって演説をすることになる。さらには、逸馬から気に入られた万太郎は運動へ参加しないかと誘いを受ける。「自由」とは何かを知りたい万太郎は、ひとまず話を聞くことにするのだった。

綾と竹雄を高知に残し、万太郎は逸馬が率いる「声明社」の本部へと向かう。互いに語り合う中で、万太郎のことをますます気に入った逸馬は、ある人物のもとへ万太郎を連れていく。そこにいたのは、旧幕府の直参だったという男・中濱万次郎、かつて「ジョン・マン(ジョン万次郎)」と呼ばれた人物(宇崎竜童)で・・・。

本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、激動の時代で草花と情熱的に向き合い続ける植物学者の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本