松山ケンイチ、介護について語る「家族がまた出会うきっかけ」

2023.4.28 21:45

映画『ロストケア』の舞台挨拶に登壇した俳優・松山ケンイチ(4月28日・大阪府門真市)

(写真3枚)

介護現場で起きた連続殺人事件をめぐり、検事がその真相に迫る映画『ロストケア』。公開から約1カ月を迎えた4月28日、大阪府内で舞台挨拶がおこなわれ、主演の松山ケンイチらが登壇した。

本作は、現代社会における介護の問題をテーマにした社会派エンタテインメント作品。連続殺人犯として逮捕された介護士(松山)と検事(長澤)の葛藤と対決を描いている。

3月24日に封切りされるや「現代社会についてリアルに描かれていて、すごく胸に刺さりました」「他人事ではない。今あるとても重いテーマ」と高評価を得ている同映画。『凍てつく太陽』などで知られる作家・葉真中顕(はまなか・あき)が『日本ミステリー文学大賞』で新人賞を獲得した作品が原作となっている。

この日の舞台挨拶は、4月誕生したばかりの「TOH O シネマズららぽーと門真」(大阪府門真市)のオープンを記念しておこなわれた。松山をはじめ、検察事務官・椎名幸太役を務めた俳優・鈴鹿央士、監督の前田哲も舞台に上がった。

松山は「温泉が有名なホテルに泊まったんですけど…」と、長野県でおこなわれた撮影を振りかえり、「脱衣所に介護中の父と息子さんがいて。介護をしながらも息子さんはやわらかい笑顔だったんですよ」と話し、偶然出会った親子とのエピソードを初めて告白。

その親子を見た松山は、「介護って、一端離れ離れになった家族がまた出会うきっかけにもなると思う。良いか悪いかはおいておいて、一方で幸せでポジティブな面が必ずある。いろんな面が介護にあるので、そういう部分も含めて見てほしい」と真摯に語った。同作品は絶賛公開中。

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