阿佐ヶ谷姉妹、結成16年目で「いよいよ変わろうとしている」

2023.5.6 20:45

4年ぶりに単独ライブをおこなう阿佐ヶ谷姉妹、(左から)木村美穂、渡辺江里子

(写真7枚)

■ 「みんなで一緒にお墓に入ったら楽しいじゃない」(美穂)

──2021年、ハンバートハンバートの曲『どこにいてもおなじさ』のミュージックビデオに出演されていらっしゃいましたよね。阿佐ヶ谷姉妹の変わらなさ、コンビとしての普遍性が曲の世界観にすごく合っていて。歌詞に「死んだらおんなじ墓に入ろう」とありましたが、阿佐ヶ谷姉妹はまさにそんなイメージです。

阿佐ヶ谷姉妹単独ライブ5『私の中の豆苗』は東京を皮切りに、福岡、大阪を巡回

江里子「私たちはお友だちの延長ですから現実的な話だとお墓は別になりますし、なにより美穂さんは『お墓になんて入りたくない』って言っているお方なんです」

美穂「散骨はどうかしら。お姉さんの地元の栃木の山とかに」

江里子「美穂さん、あなたはいったいなにを言っているの。渡辺家、木村家にはそれぞれ先祖のお墓があるじゃない。美穂さんは、私と死んだ後も一緒にいるために『散骨しよう』と言いたいのね」

「将来の墓」について、話に花が咲く2人

美穂「阿佐ヶ谷駅の前に散骨してもらうのはだめかしら」

江里子「美穂さんちょっと待ってちょうだい。それはいけないわ。あなた、いくら今日が大阪でのインタビューだからってなにを言っても良いわけじゃないのよ。それに阿佐ヶ谷駅の駅員さんにもちょっと顔を覚えられているんだから。私が先に逝ったとして、ヨボヨボになった美穂さんが駅前で骨をまき出したら『阿佐ヶ谷姉妹はなにをしてくれたんだ』って大騒ぎよ。本当に危ない人になるじゃない」

美穂「木村家もろとも、渡辺家の墓に入れてもらおうかしら。みんなで一緒にお墓に入ったら楽しいじゃない。そうしましょうよ、死んでも阿佐ヶ谷姉妹の絆を見せていきたいわ」

江里子「あなた、『ゴッドファーザー』みたいなこと言っちゃいけないわよ。いくらあの映画が好きだからって、絆とか、マフィアみたいな話じゃないの」

──ハハハ(笑)。6月からは4年ぶりの単独ライブ『私の中の豆苗』が東京、福岡、大阪で開催されます。『M-1』が一区切りし、新たなスタートの第一歩になりそうですね。

江里子「タイトルの『豆苗』は私たちが自宅でも栽培しているほど好きなものなんです。それに豆苗という存在はどこか私たちに重なるところがあって、一度育っただけでは終わらず、何度か再生するんです。今回の単独ライブでは、『私たちにとっての豆苗は、みなさんにとってどんなものになるかしら』と、好きなものにあらためて気づいてもらえるきっかけを作りたいです」

ライブのタイトル『私の中の豆苗』について、込めた思いを話す江里子

美穂「あと、いつもおばさんネタが多いですが、新しい題材や役柄もできたら良いわねってお姉さんと話しています。そこで『阿佐ヶ谷姉妹にはそういう一面もあるのか』と知ってもらって、フフフって笑ってもらいたいです。歌も歌いますが、懐かしいものだけではなくヤングな曲もやって。『おばさんネタだけじゃないんだな』って感じていただけるはずです」

阿佐ヶ谷姉妹単独ライブ5『私の中の豆苗』の大阪公演は、6月24日・25日に「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)で開催される。チケットは6000円で、4月15日に一般発売開始。

阿佐ヶ谷姉妹単独ライブ5『私の中の豆苗』

会場:近鉄アート館(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 8F)
期間:6月24日(土)・25日(日)
料金:6000円

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本