天才ピアニスト、ポップさと秘めた妖艶…闘志みなぎる出囃子とは

2023.5.20 09:15

お笑いコンビ・天才ピアニスト(左から竹内知咲、ますみ)

(写真7枚)

■ 負けるなら、センスや発想で負けたい(竹内)

瀬戸:っていうか、2人のお笑いに対してのエネルギーの使い方ってすごくない? 毎日ラジオしてるんやろ? 単独も月1でしょ。それも、新ネタを作り続けてるってこと?

ますみ:そうですね。毎月新ネタ6本やってて、SNSも毎日更新したり。

瀬戸:すごくない!? そりゃストイックにやってる芸人もおるけど、ここまで追求してやり続けるコンビってそういないと思うわ。 その活力になるものは何なん?

竹内:今はやっぱり賞レースに勝ちたいっていうのがあって。『M-1』もですけど、女性コンビが1位を獲ってない賞レースもたくさんありますし、そこをひっくりかえせたらなって。『キングオブコント』は、決勝進出も男女コンビはあっても女性だけはまだないんですよ。そこを初めて獲っていきたいという思いはあります。

瀬戸:じゃあ『THE W』では優勝したけども、そこで満足してないんや。

ますみ:全然してないです。芸歴的にまだ出られる賞レースがたくさんあるので、全獲りするつもりでいます。

竹内は高校の非常勤講師、ますみは看護師と、社会人経験のある2人。「自分たちで何かやっていかなあかんっていう脳があるのは、根本に社会人やってたからっていうのが大きいと思う」と語るますみ

竹内:数をやる理由としては、負けるときはセンスとか発想で負けたいというか。量とか準備でカバーできる部分を残さずに本番は迎えたいなと思っているので。でも今は毎日必死ですね。今までなかったステージ数、その間にテレビロケとかが入って、全然違う種類の仕事が1日のなかに組み込まれてて、脳みそが追いつかないです(笑)。

ますみ:私も美容が追いついてなくて・・・。私ってやっぱり女子なんですよ。

瀬戸:そっち!? 女子が追いついてないって?

ますみ:まつ毛とかフェイシャルとか、今までは結構しっかりと行けてたんです。忙しいなかでもやりくりして・・・でも今は合間縫っても2時間とかが取れなくて。お笑いに対するストレスよりも女子磨きができなくて、発狂しそうです。

瀬戸:今1番美容で何したい? 1日どしっと休み取れて、自由に使っていいよってなったら。

ますみ:脱毛ですね! 毛をむしり取りたいです!(笑)

最後は3人で撮影! 1年間ありがとうございました!

■ 「私、この出囃子が大好きなんです!」(ますみ)

瀬戸:では、最後に「出囃子とは?」というのを聞かせていただいているんです。

ますみ:出囃子とは「空気が変わる瞬間」。自分たちの前の方がめっちゃウケてたら、出にくい時あるんですよね。もう拍手拍手、それこそ我々とは全然違う色のフースーヤとかがグーッて盛り上げてたり。

瀬戸:あるある。ちょっと空気が違う感じになるね。

ますみ:でもこの曲で空気を変えるというか、一旦リセットされる感じがして。 前の方があんまりウケてないっていう逆の出にくい場合でも、「私たちが空気を変えるぞ」っていう気持ちにさせてくれる。ほんまに私、この出囃子が大好きなんです。

竹内:トンボをかけているような感じですよね。

瀬戸:整地する感じね。・・・いや、例えが部活なのよ! でも出囃子がなかったら、ほんまに寄席とか成り立たないかもしれんね。空気がリセットせぬままに次のコンビってなったら、絶対飲まれていってしまうから・・・素晴らしい答えです。最終回にふさわしい形なりました! これからも天才ピアニストの更なる活躍を期待しています!

竹内:ありがとうございます!

ますみ:期待しておいてください!

取材/瀬戸洋祐(スマイル) 写真/岡本佳樹(舞台)、渡邉一生(インタビュー)

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