「ドリルされている方」が新座長、すでに貫禄を見せる吉田裕

2023.5.5 09:00

『新座長お披露目公演』初日を終えた吉田裕(5月2日・なんばグランド花月)

(写真2枚)

3月に行われた吉本新喜劇の一大イベント『吉本新喜劇記念日2023』にて新座長への就任がサプライズ発表された、アキと吉田裕。その『新座長お披露目公演』の初日が5月2日、「なんばグランド花月」(大阪市中央区)で開催され、集まった満員の観客の温かい拍手と歓声に包まれながら、吉田が座長としての第一歩を踏み出した。

公演冒頭の口上では、2人とともに金屏風の前に並ぶ現座長のすっちー、酒井藍、元座長の川畑泰史から「ご結婚おめでとうございます」(すっちー)、「体に気をつけて、太りすぎないように」(酒井)、「今後とも・・・川畑泰史をよろしくお願いします」(川畑)との言葉が送られ、厳かながらも笑いありの、新喜劇らしさ全開の雰囲気に。

そして公演本番では、アキ、すっちー、酒井藍、島田珠代、Mr.オクレといった豪華メンバーのボケに丁寧にツッコミを入れつつ物語の本線を進め、お披露目公演とは思えない貫禄ある演技を披露した吉田。自身の代表的ギャグ「乳首ドリル」のパロディである、すっちーと烏川耕一の「唇ドリル」では「なんか複雑な気持ちやわ!」と叫ぶ場面もありつつ、最後まで大きな拍手に包まれながら緞帳が降りた。

公演後に囲み取材に応じ、「最初はめちゃめちゃドキドキしましたし、空回りしてそれがお客さんに伝わったらどうしようと不安でした。出ていただいたメンバーみなさんのパワーが重なって、それがいい方に向かったんじゃないかな」と、率直な気持ちを語った吉田。

今後については、「『乳首ドリル』で知っていただいている人がほとんどで『ドリルされている方が(座長になって)大丈夫か?』という声もあると思います。新喜劇はみんなで作っていくものだと思っていますので、またNGKに足を運んでいただけるような新喜劇を力を合わせて作っていきたいです」と意気込みを語った。

取材・文・写真/上地智

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