三方ヶ原で家康討ち死ぬ衝撃ラスト、SNSはボケ混ざり騒然【どうする家康】

2023.5.8 17:30

武田軍との戦に臨むべきか熟考する家康(松本潤)と見守る家臣ら (C)NHK

(写真3枚)

古沢良太脚本・松本潤主演で、徳川家康の選択だらけな人生を描く大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。5月7日の第17回『三方ヶ原合戦』では、武田信玄の「戦う前から勝つ」戦略の周到さと、特に松潤ファンには大ショックなラストに、SNSが震え上がった(以下、ネタバレあり)。

■ どうする家康、武田軍は目の前を素通り

遠江侵攻を開始した武田信玄(阿部寛)は、またたく間に国境の城を次々に落とし、じわじわと家康の拠点・浜松城へと近づいていた。家康はこのまま籠城戦に持ち込み、浅井・朝倉との戦を終えた織田信長(岡田准一)に、背後を突いてもらうという作戦を立てたが、その思惑に反して、信玄は浜松城を素通りしてしまう。

徳川の拠点を次々と制圧する武田信玄(右、阿部寛)、武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)(C)NHK
徳川の拠点を次々と制圧する武田信玄(右、阿部寛)、武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)(C)NHK

このままだと武田を無傷のまま信長のもとに送り出してしまうこと、家康よりも信玄に期待している遠江の民への示しがつかないこと、なによりも妻・瀬名(有村架純)たちのいる岡崎が危険にさらされることから、家康は出陣を決意。明らかに分が悪い正面対決を避けるために、武田が三方ヶ原を抜けたところで、背後から奇襲するという作戦を立てる。

意気揚々と三方ヶ原へと向かった家康だが、その思惑は完全に信玄に読まれており、武田軍は陣形を取って徳川軍を待ち構えていた。そしてその夜、瀬名の元へ「家康討ち死に」の一報が入る。さらに、三方ヶ原までひそかに戦の様子を見に来た井伊虎松(直政/板垣李光人)は、金色の兜の首が武田軍に運ばれていくのを目撃してしまうのだった・・・。

■ 戦の描写より、その過程をじっくり描くスタイル

家康の生涯を語るうえで絶対外せない、最大の負け戦「三方ヶ原の戦い」が描かれた17回。とはいえ、戦そのものの描写よりも、家康が戦に臨む際にどのようなやり取りがあり、どのような思考でその結論に至ったのか? の方をじっくり描くのが『どう家』のスタイルだと、楽しみながら見ている視聴者はだいたい飲み込んでいるだろう。

今回もまた、この戦の謎となっている「浜松城でおとなしくしていればよかったのに、なんでわざわざ信玄を追って三方ヶ原まで行ったのか?」という疑問を、深掘りすることに終始。

その結果、「どうしても浜松城を出ざるを得なくなるよう、以前から二重三重の罠を仕掛けられていた」ことがわかると、SNSでは「家康の思考を全て見切ったうえで、市井には家康臆病の噂を流し、家臣と援軍に亀裂を起こさせる。これが戦国最強の信玄」「あまりにも信玄の掌で踊らされている」「ラスボス感えぐぅぅぅ」など、信玄最強伝説に震え上がった。

■ ショッキングなラストでドキドキの1週間

そして予想通りというか史実通り、徳川軍は無惨な敗北を喫するわけだが、武田の兵が金の兜の御首を持っていく姿を、まだ家臣になる前の井伊直政が目撃する・・・という、あまりにもショッキングなラストには、直政ならずとも固唾をのんだだろう。

金荼美具足と対峙する武田信玄(阿部寛)(C)NHK
『どうする家康』第18回より、金荼美具足と対峙する武田信玄(阿部寛)(C)NHK

SNSでは、「これはどうする家康完ですね」「さて残り半年どうしようか?」「来週からどうする信康か」というボケがあふれた一方で、「えー、そういう引っ張り方すんの?」「お願いだからすぐに続きを見せてください! 1週間も待てない」など、激しく真相が気になるというコメントが相次いだ。

確かに、家康が死んじゃったら江戸幕府ができないからまず生きているとして、ほかの家臣はどうなのか? 兜の主は誰なのか? 白兎討ち死にと聞いて信長大丈夫? など、気になる要素が盛りだくさんなところでの、次回タイトルが『真・三方ヶ原合戦』。果たしてどんな真実と真心が描かれるのか、ドキドキしながら1週間を過ごそう。

『どうする家康』は、NHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夕方6時からスタート(BS4Kは昼12時15分から先行放送あり)。5月14日の第18回『真・三方ヶ原合戦』では、家康討ち死にの知らせを聞いた瀬名や信長たちの反応と、武田軍の方でも思わぬ異変が起こっていくさまが描かれる。

文/吉永美和子

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