十徳長屋での出会い…らんまん第6週振りかえり・ドクダミ

2023.5.12 08:15

写真左から、驚いた表情である方向を見る江口りん(安藤玉恵)、及川小春(山本花帆)、万太郎(神木隆之介)(C)NHK

(写真5枚)

裕福な造り酒屋の跡取り息子として生まれた主人公が、やがて植物学者となって天真爛漫に明治の世をかけぬける様を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。5月13日は、「ドクダミ」と題する第6週(5月8日〜12日放送)を振りかえる。

主人公・万太郎(神木隆之介)は植物学の研究のため、これまで従者として自身に仕えてきた相棒の竹雄(志尊淳)とともに、生まれ育った高知を離れて東京へと旅立つ。東京へ到着した万太郎は、憧れの植物学者・野田基善(田辺誠一)らがいる博物館へと足を運び、植物談義に花を咲かせる。

野田から東京大学への紹介状をもらった万太郎は、次に名教館時代の学友・広瀬佑一郎(中村蒼)を訪ねる。佑一郎の叔父の家を下宿先として紹介してもらっていた万太郎だったが、叔父いわく事前に送られてきた荷物が多すぎるため捨ててほしいと頼まれる。

名教館時代の学友・広瀬佑一郎(写真左、中村蒼)からあることを告げられる万太郎(右、神木隆之介)、竹雄(中央、志尊淳)(C)NHK
名教館時代の学友・広瀬佑一郎(写真左、中村蒼)からあることを告げられる万太郎(右、神木隆之介)、竹雄(中央、志尊淳)(C)NHK

大量の荷物はほぼ植物標本が占めており、万太郎にとっては研究に必要なためそれらを捨てることは難しい。万太郎を気遣う佑一郎の厚意に感謝しつつ、結局、万太郎たちは自分たちで下宿先を探すことになる。

大八車を引いて東京の町をさまよう二人だったが、なかなか受け入れてくれる下宿先が見つからず、途方に暮れる。さらには、神社でお参りをしている隙に、標本が入ったトランクを盗まれてしまう。質屋へ行くと万太郎のトランクを持った女(成海璃子)が現れ、トランクだけは取り戻せたものの、肝心の植物標本がなくなっていた。標本を探し歩く二人は、ドクダミが咲く薄暗い根津の長屋に辿り着く。

そこにいたのは、トランクを盗んだ男・倉木(大東駿介)だった。万太郎は、倉木が長屋の軒先で植物標本を燃やそうとしていたところを寸前で止め、「標本を返してほしい」と交渉する。そこへ倉木の妻であり質屋で出会った女性・えい(成海璃子)がやってきて、倉木をとがめる。倉木は、盗んだトランクを博打でもらったものとして、えいに渡していたのだった。

倉木の妻・えい(成海璃子)らとともに、病床の子どもの様子を診る万太郎(右手前、神木隆之介)(C)NHK

そこへ幼い子どもの泣き声が聞こえ、万太郎は倉木の息子・健作が熱を出していることを知る。なりゆきで看病に加わった万太郎は、健作と幼い頃の病弱だった自分と重ね、代金を出すので医者を呼ぶように伝えたり、熱冷ましの薬を分けたりと、親身に看病する。長屋の住人たちからお礼として夕食をごちそうになった万太郎は、「十徳長屋」の差配人・りん(安藤玉恵)から部屋が空いていることを聞き、「わし、ここに住みたいき」と目を輝かせるのだった。

差配人のりん、福治(池田鉄洋)など住人たちにも手伝ってもらい、2人は無事「十徳長屋」への引っ越しを済ませる。標本を返してもらうかわりにお金を支払うことを倉木に約束していた万太郎は、改めて倉木とその妻・えい(成海璃子)の家を訪ね、お金を渡す。万太郎は竹雄に「これを最後に無駄遣いはしない」と誓い、東京での生活がスタートするのだった・・・。

本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、激動の時代で草花と情熱的に向き合い続ける植物学者の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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