海遊館で世界初のイトマキエイ出産も…赤ちゃん急変「悲しい」

2023.5.17 18:45

大阪の水族館「海遊館」(2022年11月1日撮影・大阪市港区)

(写真2枚)

大阪の水族館「海遊館」(大阪市港区)が5月17日、世界初となるイトマキエイの出産と生まれた赤ちゃんの死亡を発表した。

飼育例が少なく、生態に謎が多いとされる「イトマキエイ」だが、同館では2022年8月に世界初となる飼育下での妊娠を確認。展示スペースを仕切るなどして、出産に向けた準備が進められていた。

そして約9カ月の妊娠期間を経て、5月16日朝8時半に出産されたオスの赤ちゃんが確認された。その後ダイバーが見守っていると昼12時頃から遊泳が弱くなるといった不調が見られ、獣医らによってケアされたものの夕方4時18分に亡くなったという。

原因は、遊泳が上手くできず体力を消耗し、血液のバランスが崩れたことだと考えられている。母親エイは餌も食べ、安定しているが経過観察のため、引き続き「太平洋」水槽の仕切り網内で飼育されるとのこと。

同館は、「今回、海遊館では世界で初めて飼育下におけるイトマキエイの妊娠から出産に至る知見を得ることができました。この知識と経験を最大限に活かし、イトマキエイの繁殖と保全に役立てていきたいと考えています」とコメント。

SNSでは以前より「母子ともに健康で産まれてきてね」などと見守る声が散見。死亡発表後は、「今年1番悲しい」「頑張ってくださった飼育員さんたちとご両親に感謝」「とても悲しく残念だけど海遊館の方々は全力を尽くされたと思うし、いちばん悲しく残念なのも海遊館の方々ですよね。お疲れ様でした」などと、悲しむ声や関係者への労いの言葉が寄せられている。

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