SECOND・初代王者のギャロップ、フット後藤の電話に涙

2023.5.25 19:00

優勝後に千鳥・ノブの言葉を喜んだ林と、フット・後藤の言葉に声を震わせた毛利(5月23日・なんばグランド花月)

(写真5枚)

漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』で初代王者となったお笑いコンビ・ギャロップが5月23日、「なんばグランド花月」(大阪市中央区)で優勝報告会見をおこない、グランプリファイナルの心境や今後の展望などを語った。

ボケの林健とツッコミの毛利大亮により、2004年に結成したギャロップ。優勝後に寄せられた芸人仲間からの祝福に林は、「何気なく言ってくれた言葉だと思うんですけど・・・。千鳥のノブさんが『またいっぱい会えるな』と言ってくれたのがうれしかった」と笑顔を浮かべた。

一方、決勝直後にフットボールアワー・後藤輝基から電話を受けたという毛利。第一声が「なんやねん」だったが、その直後「『ようやった』と言って・・・。今、しゃべっていても泣きそうになるんですけど、僕、後藤さんにめっちゃ怒られてきたので、本当にうれしかったです」と声を震わせた。

■ 「僕らはしゃべりでいくと腹を決めた」

芸人や知識人の審査と違い、観客の加点による審査だった『THE SECOND』。観客のウケについて林は、「僕らは、前に出たコンビをいじって笑いを取らない。ただ、そのこだわりが全く意味をなさない、むしろマイナスに働くことも覚悟しました。相方もそこは分かってくれていたので、『しゃべくり』でいくと腹を決めた」と明かした。

また、最終決戦で思ったほど伸びなかったマシンガンズの得点を受け、「うれしいです」とボケていたふたり。林は、「あれだけのことを言って負けたらどうしようと。今、振りかえっても、よく言ってしまったと思いました」と話し、毛利も「本当に怖かったです。ほんまにわからへんかった」と続けた。

結果、初代王者となったふたり。林は「僕ら次第でこの賞レースそのものの見られ方が変わるということは、ずっとどこかで思っておかないといけない。本当にすごい大会を作っていただけました。ラッキーなことにそこに乗っかることができて、優勝までできた。出られる賞レースがないなかでも、新ネタを作ってやっていてよかったです」と気を引き締めた。

『THE SECOND』は、結成16年以上の漫才師を対象にした新たな漫才賞レース。5月20日に、予選を勝ち進んだスピードワゴン、三四郎、超新塾、金属バットら8組がトーナメント戦を繰り広げ、ギャロップは1回戦でテンダラーを、2回戦で囲碁将棋を、そして決勝戦でマシンガンズを制し、優勝賞金1000万円を手にした。

取材・文・写真/岩本

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