ロケ地は京都の貴船神社、「ヨーロッパ企画」が手掛ける新作映画

2023.5.28 07:30

脚本家・上田誠率いる「ヨーロッパ企画」、長編映画第2弾『リバー、流れないでよ』は6月23日公開

(写真3枚)

京都の劇団「ヨーロッパ企画」による映画『リバー、流れないでよ』が、6月23日に公開される。縁結びで有名な神社「貴船神社」(京都市左京区)一帯を舞台に、2分間のタイムループが何十回も繰りかえされるという、奇想天外なSFコメディとなっている。

■ 押井守やムロツヨシからも称賛の第1弾に続いて…

「2分先の未来が見えるTV」を手に入れた人々のドタバタを描いた、第1弾の映画『ドロステのはてで僕ら』は、押井守監督やムロツヨシなどからも絶賛され、世界各国の映画祭で23個の賞を受賞し、スマッシュヒットを記録。今回は「貴船神社」と料理旅館「ふじや」(京都市左京区)でロケをおこない、冬の京都の神秘的な風景と雰囲気を反映した作品に仕上がった。

『リバー、流れないでよ』のキャスト一覧

前作に引き続き、劇団代表の上田誠が原案・脚本、ドラマ『警視庁捜査資料管理室』(BSフジ)を手掛けた山口淳太が監督を担当。「ふじや」で働く人々や客たちは、ふと自分たちが「2分間」を何回も繰りかえしていることに気がつく。彼らはなんとか時の牢獄からの脱出を試みるが、次第に秘めていた想いや人間模様がむき出しになっていって・・・。

■ スペシャルゲストには、乃木坂46の久保史緒里

『ドロステ』は、複雑な時間差トリックをほぼワンカットで見せきるという、かなりのストロングスタイルだった。対する『リバー』は、すべてのシーンを2分間に収めるという厳密な仕掛けはあるもの、タイムループで起こりがちな「あるある」ネタや縁結びの地にふさわしい恋物語など、ドラマ面も見ごたえのあるものになっている。

同作に友情出演する、乃⽊坂46の久保史緒⾥

ヨーロッパ企画メンバーのほかには、鳥越裕貴、早織、本上まなみ、近藤芳正が出演。また、上田が演出した舞台『夜は短し歩けよ乙女』に主演した縁で、乃木坂46の久保史緒里が友情出演している。主題歌を提供した「くるり」の岸田繁が「誰がこんなとこ気にすんねん、という極端なこだわりとアイデアの構築」(公式サイトより)と感服した世界を堪能したうえで、貴船まで聖地巡礼に訪れてみては?

同映画は、「京都シネマ」(京都市下京区)ほか全国公開。現在「ムビチケ」で特製スマホ用壁紙付きの前売券を1500円で発売中。

取材・文/吉永美和子

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