生きるヒントがたっぷり、ロザン菅「シンプルに笑って欲しい」

2023.6.8 07:45

お笑い芸人・ロザンの菅広文

(写真3枚)

■「シンプルに文章で笑って欲しい」

──そんな宇治原さん絶賛の本作ですが、どういった方に読んで欲しいか、どういった部分を学びにして欲しいか、教えていただけますか。また、本作で「こだわった部分」や「特に読んで欲しい部分」などはありますか?

シンプルに言うと、笑ってもらいたいだけなんです。この本で人生を変えて欲しいとかは思ってないし。ほんまに、文章で笑って欲しいから、文章を書いたってだけです。

あと、「学校の勉強ってあまり意味がないんじゃないか」と思ったりすることがあると思うんですけど、そうじゃなくて、「学校の勉強って社会にとってすごく意味がある」ということを伝えたいのが根っこの部分です。

勉強を頑張ってきた方でも、どこかでつまづいたときに、「学校の勉強ってあまり意味なかったんじゃないかな」って悩んだり不安に思うかもしれない。でも、それはもしかしたら、自分の「はじめに」の部分を見失っているだけじゃないか、ということを問いたいです。

──「はじめに」の部分、とは?

たとえば、「インタビューをしてその人の今まで出せなかった部分を見せられるようになりたい」という想いが「はじめに」あるとするならば、それに突き進めば良い。

でも、「もっと売れる文章が書きたい」という「はじめに」を持つ人もいる。そこのバランスが取れないと、自分が「はじめに」と思っていた部分を見失ってしまう可能性がある。

──確固たる芯を持つ、というか、軸を持つ、みたいなところですかね。

そうです、そうです。そこが誰かに変えられる必要性はないんじゃないかってところを問いたい。自分の「はじめに」は誰かにけなされるものではないので。

──本作にも書かれていましたが、人に憧れることで自分の芯がぶれることになる、と。自分を見失わずに芯を見つけることが大事なんだと改めて感じました。

それが一番、成功への道やと思います。ていうか、成功って自分で決めることやと思うので。

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