大阪・本町のオフィス街、「実家みたいな」不思議なホテル誕生

2023.6.3 08:00

「voco大阪セントラル」(大阪市西区)の館内

(写真13枚)

ビルが立ち並ぶ大阪・本町のオフィスホテル「voco大阪セントラル」(大阪市西区)が5月末に開業。立地的にも一見ラグジュアリーホテルかと思いきや・・・館内&部屋を覗いてみると、意外にもアットホームな空間が広がっていた。

■ 「大阪らしいスタッフがみなさまをお出迎えします」

四ツ橋線に面し、人通りが盛んな「京町堀」にオープンした同ホテル。京堀町エリアというのは、特にコレ!といったトレードマークなどはないものの、梅田へは地下鉄で約10分。緑豊かな「靱公園」があったり、またオフィス街という土地柄から多くのレストランや呑み屋が軒を連ねていたりと、大阪人にとっては「居心地の良いエリア」とも言えるだろう。

ホテルスタッフの制服は「リラックスした雰囲気を与えられるように」と、シャツ&パンツスタイルで自由に組み合わせられるようになっているという

そんな同エリアで、「地域のランドマーク」になるべく日本初上陸した「voco 」。「vocoというのはラテン語で『招待する』『呼び集める』を意味しており、ほかのホテルとは少し違った体験をお届けしたい。大阪らしいスタッフがみなさまをお出迎えします」と、総支配人の宍倉大地氏は期待を込める。

■ 部屋に置いてあるのは、懐かしお菓子「岩おこし」!?

地元の人々の利用はもちろん、将来的には観光で大阪を訪れた人々にとっての「観光拠点」にもなりうる同ホテル。利用者がホテルに帰ってきたときに「寛ぐため」の工夫は随所に散りばめられており、例えば・・・ロビーの支柱を見てみてほしい。

新築ながらにもかつて別のビルで使われていた「古材」が使用されており、また客室フロアなど館内の各所には、「voco大阪セントラル」の前身「京町ビル」で使われていた水道のバルブや扉の紋章などもアートワークとして点在。

「京町ビル」で使われていた水道のバルブは、スタイリッシュなアート作品に大変身

たとえ1人で訪れたとしても、誰かと来ているかのような不思議な気持ちに・・・また、その感覚は部屋に入っても味わえる。通常ホテルに入ると置かれている菓子(クッキーや饅頭など)が、まさかの大阪名物「岩おこし」で、「よくおばあちゃん家にもありますよね」と担当者が紹介してくれた。

大阪府の名物菓子「岩おこし」

ほかにも、部屋のアメニティがペットボトルではなくリターナル瓶に詰められた「大阪府能勢町のミネラルウォーター」だったり、髪をとかすコームは「竹」でできていたり。

竹でできたコームと歯ブラシ

すべて新しいもので作りあげるのではなく、環境に配慮したサステナビリティな精神が、こういったアットホームな空間を創出しているから驚きだ。客室料金は2名1室利用時2万5201円〜(税サ別)。詳細は公式サイトにて。

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