G7大阪・堺の警備態勢「和歌山や奈良の事件を受け慎重に」

2023.6.1 13:00

『G20』開催期間中の交通規制により、車両がなくなった阪神高速13号東大阪線(2019年6月27日・朝8時半頃)

(写真4枚)

大阪府の定例会見が、5月31日に実施。10月に『G7大阪・堺貿易大臣会合(以下:G7貿易相会合)』が開催されるにあたり、警察と慎重に警備態勢を検討していることが説明された。

『G7貿易相会合』は、G7各国とEU、招待国・国際機関などが参加し、貿易分野における国際的な課題について議論する会合。府では28日・29日実施の同会合を安全・安心に開催するとともに、堺や南大阪の魅力発信、2025年『大阪・関西万博』の成功につなげるのが目標になる。

会見で吉村洋文知事は、「大阪、堺、南大阪の魅力を世界に発信する絶好の機会。大阪の子どもたち、次世代の若者が世界とつながることで国際感覚を身に着ける機会になればいい」と期待。

府内の小中学校15校程度では、フランスやアメリカなどの各国総領事館による特別授業や交流会が実施されたり、会場では府内大学生による「学生通訳ボランティア」も予定しており、子どもや若者たちに国際感覚や世界とのかかわりを学ばせる機会も作られる。

また同会合の期間は、大規模で厳重な警備態勢による交通規制がかかり、府民に影響があるところ。2019年のG20大阪サミットでは全国から警察官を含めた警備人員が約3万人派遣され、高速道路の通行止めなど交通規制もひかれた。

直近では奈良県の安倍元首相銃撃事件や和歌山の岸田首相襲撃事件もあったため、今回の警備態勢について担当課は「ただいま警察も含めて国と調整中です。G20ほどにはならないが、和歌山県や奈良県の事件もあり、考慮しながらや慎重に検討している」と話している。

取材・文・写真/岡田由佳子

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