らんまん第9週振りかえり・ヒルムシロ

2023.6.2 08:15

演奏会で遭遇した万太郎(写真左、神木隆之介)、寿恵子(右、浜辺美波)(C)NHK

(写真5枚)

高知の裕福な造り酒屋に生まれた主人公が、愛する植物学の道をひたむきに歩んでいく姿を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。6月4日放送回では、「ヒルムシロ」と題する第9週(5月29日〜6月2日放送)を振りかえる。

東京大学で植物学を学ぶ主人公・万太郎(神木隆之介)は、「いつか日本中の植物の名を明かし植物図鑑を作りたい」という大きな夢を見つける。その夢に繋がる第一歩として、万太郎は植物学雑誌の創刊を目指す。そのためには植物学教室の教授・田邊(要潤)から創刊の許可を得る必要があるが、話しかけるタイミングを慎重に見極めなければならず、その機会をなかなか掴めずにいた。

一方、和菓子屋「白梅堂」の娘・寿恵子(浜辺美波)は、叔母のみえ(宮澤エマ)の計らいで和菓子を届けにいったことがきっかけで、元薩摩藩の実業家・高藤(伊礼彼方)に気に入られる。高藤から舞踏練習会に参加してほしいと誘いを受けた寿恵子は最初は断るものの、そこへ現れたアメリカ人ダンス講師のクララ・ローレンス(アナンダ・ジェイコブズ)の優美な姿に魅了され、講習会への参加を決める。

写真左から、タキ(松坂慶子)、綾(佐久間由衣)(C)NHK

一方、万太郎の生家で、高知・土佐の造り酒屋「峰屋」では、酒への課税が年々重くなっており役人から厳しい目が向けられていた。祖母・タキ(松坂慶子)も高齢で身体が弱くなってきており、万太郎の姉・綾(佐久間由衣)は窮地に立たされつつある「峰屋」の現状に心を痛める。しかし、タキからは、万太郎に「峰屋」やタキの事情を知らせないよう口止めされるのだった。

その頃、万太郎は、雑誌の創刊許可を得るために田邊に話しかけるチャンスを伺っていた。田邊の研究室を訪れた万太郎が西洋の音楽や植物画に興味を示すと、田邊から週末に開かれる西洋音楽の室内演奏会に誘われる。学生として田邊に同伴することになった万太郎は、雑誌の許しを得るチャンスだと意気込む。

より研究に精を出す万太郎は、同じ長屋の住民・倉木(大東駿介)に案内を頼んで夜遅くまで植物採集に出かける。珍しい水草を持って帰ってきた万太郎は、長屋の住民・ゆう(山谷花純)が自分の田舎では「ヒルムシロ」と呼んでいたという話に食いつく。詳しい話を聞こうとする万太郎だが、自分の故郷のことを話したがらないゆうは、逃げるように去っていってしまう。

ゆう(手前右、山谷花純)の肩を掴む万太郎(神木隆之介)(C)NHK

そんななか、田邊に同行して演奏会に参加した万太郎は、そこで高藤に連れられた寿恵子の姿を発見する。ドレスを身に纏う寿恵子の姿に、驚きながらも見惚れる万太郎。演奏家を抜け出して別室で話していた万太郎と寿恵子だが、そこへ高藤がやってくる。

間一髪、物陰に隠れることができた万太郎だったが、物音を立てたせいで高藤に見つかりそうになってしまう。寿恵子が機転を利かせて足が痛いふりをするが、そのまま高藤に抱きかかえられてしまい、その場面を目にした万太郎には今まで感じたことのない感情がこみ上げる。

その後、万太郎は田邊に植物学雑誌創刊について相談することができ、政府高官・佐伯(石川禅)の後押しもありすんなり許可を得るのに成功する。植物学会の学会誌として創刊することに決まり、順風満帆な滑り出しとなるが、万太郎の頭のなかは寿恵子のことでいっぱいで・・・。

本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、激動の時代で草花と情熱的に向き合い続ける植物学者の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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