「りんくうエリアに賑わいを」万博開幕に関西空港の対岸整備

2023.6.4 07:00

会見のフリップより「りんくう公園全体の整備概要について」(5月31日・大阪府庁)

(写真4枚)

「関西国際空港」の対岸に位置する「りんくう公園」の未整備地区(中地区4.9ヘクタール)に2025年、カフェやレストランなどの賑わい拠点が登場予定。運営管理をおこなう事業者の公募がスタートした。

大阪府が、都市・まちづくりにおける整備・管理・運営の仕組みを掲げる『大阪府営公園マスタープラン』。これまで、「服部緑地」(豊中市・吹田市)や「住吉公園」(大阪市住之江区)など府営公園において、整備や管理運営をおこなってきた。

今回対象となるのは、海岸沿いに南北約5km、面積約61ヘクタールの細長い区域の「りんくう公園」(泉佐野市・泉南郡田尻町)の中間エリア。南北の両サイドにはホテルやBBQスペース、スケートリンク、ロックガーデンなどがすでに整備され多くの人で賑わっているが、中地区だけは原っぱとなっていた。

大阪の玄関口「関西国際空港」の対岸を整備することになり、『大阪・関西万博』が開催される2025年4月に完成予定。これにより沿岸部が連続的に整備されて景観が良くなるうえ、地元に賑わいが生まれることになる。

5月31日におこなわれた大阪府の定例会見で、「雑草が茂っている中地区を整備し緑を創出したい。素晴らしい民間活力とノウハウを活用し、りんくうエリアに賑わい、憩いの空間を作っていきたい」と意気込んだ吉村洋文知事。

会見では整備に伴って公募設置管理者制度(P-PFI)による事業者を公募することも発表され、7月27・28日に受付。同公園に作られた飲食店や売店で得られた収益の一部は、周辺の園路などの整備に当てて公園の管理運営を一体的におこなうことになるという。

取材・文・写真/岡田由佳子

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