吹替版・アリエル役の豊原江理佳「背中を押してくれる作品」

2023.6.12 07:30

日本語吹き替え版のアリエル役をつとめる豊原江理佳

(写真4枚)

■ ひたむきさに共感、背中を押してくれる作品に

──豊原さんと『リトル・マーメイド』の思い出は何かありますか?

アニメの映画も大好きだったのですが、小学生だった2008年にニューヨークで観た『リトル・マーメイド』のミュージカルがとても心に残っています。

──舞台を観られたんですね。

はい。劇中に流れる音楽の虜になり、改めて音楽の魅力にも気づかされたというか。舞台という限られた表現のなかで、音楽の力でこんなにも海を表現できるんだってびっくりしました。海の世界に連れて行ってくれるアラン・メンケンの音楽に感動してCDを買い、家で何度も繰り返し聴いた思い出があります。

──そんなつながりがあるんですね。実際に歌われて、どの曲が一番思い出深いですか?

『パート・オブ・ユア・ワールド』です。この歌は劇中で何度も登場しますが、作品を通して成長していくアリエルの心の変化や気持ちをそれぞれの歌に込めました。ですので、同じ『パート・オブ・ユア・ワールド』でも毎回雰囲気が違いますし、アリエルの気持ちを想いながら歌うことができて楽しかったです。

──このほか、作中ではどのシーンが印象的でしたか?

人間の姿になったアリエルがようやくエリック王子に会えたのに、声が出せないために思いを伝えられなくて打ちひしがれるシーンです。

若いときに気持ちのまま飛び出して失敗してしまうということはよくあることですが、やってみたからこそわかることもありますよね。私も東京に出てきたりニューヨークに留学したりしたときに、同じような経験を何度もしたので・・・。傷つきながら大人になっていくアリエルに共感して、自分にとって思い入れのあるシーンになりました。

──実際に演じられてみて、『リトル・マーメイド』全体の魅力を教えてください。

映画には自分の気持ちに対して素直に、好きなものを好きになっていいんだっていうメッセージが強く込められていると感じています。愛が作品の大きなテーマですが、アリエルとエリック王子が人魚と人間という壁を越えて愛し合うことだったり、アリエルと父がお互いを思いやる親子の愛だったり、色々な場面で胸を打つような愛を感じられます。

──確かに「愛」を感じました。では最後に、これから映画を観られる方にひと言お願いします。

この映画を観ていただければ、きっとアリエルにたくさん共感してもらえるんじゃないかなと思います。今やってみたいことや新しい世界に一歩踏み出してみようと思っていただける、ちょっと背中を押してくれるような作品になっていると思いますので、ぜひ映画館ですばらしい音楽や映像を体験してください。

映画『リトル・マーメイド』は6月9日より全国で公開される。

映画『リトル・マーメイド』

2023年6月9日(金)公開
監督:ロブ・マーシャル 
プレミアム吹替版キャスト:豊原江理佳(アリエル)、木村昴(セバスチャン)、⼤塚明夫(トリトン)ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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