男闘呼組「今のために活動休止したのかも」再始動そして解散へ
バンドブーム前夜の1988年、ジャニーズ事務所からデビューした4人組ロックバンド・男闘呼組。デビュー曲『DAYBREAK』や『TIME ZONE』などのヒットソングを生み出すも、人気絶頂の1993年に突然活動を休止した。
そんな彼らが、30年の時を経て活動再開と同時に解散公演を決行。21都市を巡回するラストライブツアー直前、大阪に集まった成田昭次、高橋和也、岡本健一、前田耕陽の4人に話を訊いた。
取材・文/Lmaga.jp編集部 写真/バンリ
■ メンバーの音楽背景、岡本健一の師匠は昭次
──50代の私にとってみなさんは、アイドルという位置づけではなくロックバンドという認識です。まずは音楽的背景を伺いたいのですが。どういった音楽を聞いて、どんなミュージシャンに影響を受けてこられたのでしょうか?
岡本健一(以下健一)「父のジャズレコードがいっぱいあったんですよ。オスカー・ピーターソンとかアート・ブレイキーとか、すごい聴かされてたのと、(エルヴィス)プレスリーも大好きで、落語も好きだった。落語とプレスリーとジャズばっかりだったけど、一番音楽の影響を受けたのは、中学1年生の頃に始まった『ベストヒットUSA』ですね。そこから洋楽に気持ちが行きましたね」
──ギターはその頃から弾いてるんですか?
健一「いや、弾いてないんです。貸しレコード屋さんで、デュラン・デュランとかカルチャー・クラブ、AC/DC、デフ・レパード、マイケル・ジャクソンとかを借りるくらいで、実際に楽器に触れたのは、事務所に入って昭次に出会ってからですね。昭次がマイケル・シェンカーフリークだったから、『Armed and Ready』 って曲で『俺がソロを弾くからバッキングを弾けて』と言われて」
前田耕陽(以下耕陽)「『弾けて』って、名古屋弁で(笑)」
健一「名古屋弁で(笑)。で、ちょっと教えてみたいな感じで、習い始めたのが始まり」
──じゃぁ、昭次さんが健一さんのギターの師匠?
健一「そうなりますね。『指2本でガーッと弾いて、ディストーションをかければめちゃくちゃ簡単だから』みたいな。でも、簡単じゃないじゃない。俺は最初はそんなバッキングから。で、自分でもギターって楽しいなって」
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