らんまん第11週振りかえり・ユウガオ

2023.6.16 08:15

長屋の子どもたちにユウガオについて話す万太郎(神木隆之介)(C)NHK

(写真5枚)

裕福な造り酒屋の跡取り息子として生まれた主人公が、やがて植物学の道をひたすらに突き進む姿を描く連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。6月17日は、「ユウガオ」と題する第11週(6月12月日〜6月16日放送)を振りかえる。

植物学会の学会誌創刊のため、主人公・万太郎(神木隆之介)が印刷所で修業を始めて1か月が過ぎた。思いを寄せる寿恵子(浜辺美波)を迎えに行くためにも、いち早く一人前の植物学者となろうとする万太郎は、日々試行錯誤を重ねながら石版印刷の技術にも磨きがかかっていた。

そんなある日、竹雄(志尊淳)が働くレストランに、実業家・高藤(伊礼彼方)と寿恵子がやってくる。寿恵子を高藤家に迎え入れるため、元老院議官の白川の養女にする話が進んでいること、そしてその返事は舞踏練習会の発足式の日までに、という会話を聞いてしまった竹雄は、急いで万太郎に伝えにいく。

万太郎(神木隆之介)にあることを伝える竹雄(志尊淳)(C)NHK

しかし、万太郎は一人前の植物学者として寿恵子を迎えに行くと言ってきかず、今は会報誌の創刊を優先するという気持ちを曲げないのだった。そして、万太郎の石版印刷の技術はついに自身も納得のいくレベルになり、万太郎は改めて大畑(奥田瑛二)とイチ(鶴田真由)に植物学雑誌の印刷を注文する。

一方で、東京大学の植物学教室では、田邊教授(要潤)は万太郎に会報誌を作る許可を与えたものの、出来が悪ければ全て燃やして金も出さないつもりでいた。田邊の利己的な考えを知った助教授の徳永(田中哲司)は、学生とほとんど歳の変わらない青年でありながら責任を押し付けられようとしている万太郎を慮る。

クララ(左、アナンダ・ジェイコブズ)の言葉に耳を傾ける寿恵子(右、浜辺美波)(C)NHK

その頃、万太郎への思いを断とうとする寿恵子は、万太郎から贈られたバラの絵を破ろうとするも破ることができなかった。ダンスの練習にバラの絵を持っていくと、それを見たダンス講師のクララ(アナンダ・ジェイコブズ)は、寿恵子には愛する人がいることを察し、心のままに生きるよう寿恵子に伝える。

そして、万太郎の学会誌作りもいよいよ佳境を迎える。講師の大窪(今野浩喜)をはじめとする植物学教室メンバーの論文も集まり、万太郎は自らの手で石版に植物画を描き上げ、ついに植物学雑誌は完成する。田邊教授からもその出来栄えを認められるが、徳永助教授らは自分の手柄のように発言する田邊の言葉に違和感を覚える。

その夜、万太郎たちは牛鍋屋で学会誌の完成を祝って打ち上げをおこなう。宴会の後、万太郎と竹雄は、大畑夫婦にに寿恵子との縁談をまとめてほしいという一世一代の依頼をする。万太郎から釣書を受け取った大畑は、張り切って寿恵子の実家「白梅堂」へ向かおうとするが・・・。

本作は、「日本の植物学の父」と謳われる牧野富太郎(まきのとみたろう)の人生をモデルに、激動の時代で草花と情熱的に向き合い続ける植物学者の物語。放送は、NHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

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