ABCお笑いGP、優勝候補は吉本所属2組「大阪にいる意味が」

2023.6.23 12:15

『第44回ABCお笑いグランプリ』ファイナリスト12組(C)ABCテレビ

(写真13枚)

■ ダブルヒガシ、天才ピアニストはどんなネタで勝負?

ダブルヒガシ(C)ABCテレビ

友田オレ、ダウ90000といった新星が話題となっているが、優勝候補にあげたいのは吉本所属の2組。

まずはダブルヒガシである。『ABCお笑いグランプリ』の決勝進出は2021年大会以来、2度目。2023年には『第12回ytv漫才新人賞決定戦』で優勝し、『第58回上方漫才大賞』でもトップバッターで登場して敗れたものの、大きな笑いをあつめた。後日、大阪の「よしもと漫才劇場」で開催された公演『ワーワーJAPAN』では、辛口の『上方漫才大賞』の舞台監督から「トップバッターでこんなにウケたのは見たことがない」と褒められたことも明かしていた。誰もが認める実力派の漫才コンビだ。

『ABCお笑いグランプリ』で披露されるかどうかは分からないが、ダブルヒガシの漫才『引越しの挨拶』は2023年を席巻してもおかしくない抱腹絶倒のネタだ。内容的にテレビで見せるには難しい箇所もあり、そのあたりがクリアできて披露されるなら『ABCお笑いグランプリ』の勝算は跳ね上がり、もちろんそのあとの『M-1グランプリ』でも決勝を狙えるはず。

天才ピアニスト(C)ABCテレビ

もう1組は『THE W 2022』で優勝した天才ピアニスト。2年連続で決勝の舞台を踏むが、ファイナリスト発表会見では、同じAブロックで戦う素敵じゃないかの柏木成彦が「天ピ(天才ピアニスト)が漫才するんか、コントするんかによってだいぶ(戦い方が)変わってくるんで」「天ピがコントやったら、漫才は僕らだけになるんで」とその存在を強く意識していた。たしかに天才ピアニストにとっても、漫才、コントともに勝負できるネタの数が豊富にある分、どちらをやるのか、その判断が重要になる。今大会の鍵を握ると言っても良い。

また、ほかのファイナリストが事前アンケートの自己アピール欄で特技を書いていた一方で、彼女たちだけ「優勝したら賞金でなにがほしいか」を回答。竹内知咲は「家にビールサーバーを設置する」、ますみは「家の水回りの掃除を業者に頼む」と優勝することを前提に話し、ますみは「ほんまに『ABC』獲らんと大阪にいる意味がない」とまで言い切った。ただ、天才ピアニストほどのコンビであればそれも決して強気発言には聞こえない。間違いなく優勝候補の筆頭だろう。

もちろん、2022年大会の準優勝者で『R-1グランプリ2023』でも敗者復活から決勝へ勝ち上がったこたけ正義感、『M-1 2022』敗者復活2位の令和ロマン、低いテンションから繰り出されるネタにハマる人が続出中のハイツ友の会など注目芸人が目白押し。誰が勝っても納得できて、誰が勝っても驚くような大会になるはずだ。

『第44回 ABCお笑いグランプリ』は7月9日、ABCテレビほか、ABEMAでも生配信される。

文/田辺ユウキ

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