約500万年前の巨大サイ、時を経て大阪に…全身骨格も復元

2023.6.24 10:00

チベットケサイの生体復元モデル(国立科学博物館蔵)

(写真6枚)

約500万年前の巨大サイ、時を経て大阪に…世界初公開世界初公開となる大型の哺乳類「チベットケサイ」の全身骨格復元標本をはじめ、大型恐竜など化石が集結するイベントが、7月15日より「大阪南港ATCギャラリー」(大阪市住之江区)で開催される。

世界的な化石ハンターのロイ・チャップマン・アンドリュース氏(1884年〜1960年)が中央アジアを探検し、100周年を迎えたことを記念した同展。アメリカ生まれのロイ氏は1922〜30年にかけ、中央アジアやモンゴル南部と中国北部に広がる「ゴビ砂漠」などを巡り、古生物学史上重要な化石などを発掘したといわれている。

会場には、ロイ氏がで発見した恐竜や哺乳類の研究成果を、標本と映像とともに紹介。また、2022年に東京会場で世界初公開された「チベットケサイ」(国立科学博物館蔵)の全身骨格(復元)と生体モデルも登場する。

チベットケサイは、「鮮新世」(約500万〜320万年前)にチベット高原に生息していたサイの一種。この化石の発見は、寒冷の厳しい環境に適応した哺乳類が氷河期時代に各地に放散したとする「アウト・オブ・チベット」説を裏付ける証拠となったという。

世界初公開となる「チベットケサイ」の全身骨格復元標本が大阪に上陸(国立科学博物館蔵)

このほか、史上最大といわれる陸生哺乳類「パラケラテリウム」と陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクル」などの複製標本も一堂に会する。期間は7月15日から9月24日まで。チケットは一般1800円ほか、詳細は公式サイトにて。

特別展 化石ハンター展〜ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣〜

会場:大阪南港ATCギャラリー(大阪市住之江区南港北2丁目1−10 ITM棟 2階)
期間:2023年7月15日(土)〜9月24日(日)※会期中無休
時間:9:30〜16:30(最終入場16:00)
チケット:一般・大学生1800円(1600円)、中学生・高校生900円(700円)、子ども(3歳~小学生)600円(400円)※()内は前売料金 ※3歳未満は入場無料

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